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転換社債(転換社債型新株予約権付社債、CB)とは?メリットやリスクをわかりやすく説明!

転換社債(転換社債型新株予約権付社債、CB)とは?メリットやリスクをわかりやすく説明!

転換社債とは、投資家が保有する債券を発行企業の株式に転換できる権利を持つ特殊な債券です。この金融商品は、企業が資金を調達する際に利用され、投資家にとっては株式投資と債券投資の中間的な特性を持つ魅力的な選択肢となります。

転換社債は、一定期間後に特定の条件で株式に転換可能なオプションを備えており、これにより投資家は発行企業の成長に伴う利益の可能性と、債券としての定期的な利息収入を享受することができます。また、企業にとっては、通常の社債に比べて低い金利で資金を調達することが可能となり、資本コストの削減に寄与します。

市場において転換社債は、その複合的な性質から多様な投資家に注目されています。株式市場の動向に左右される部分がありながらも、債券としての安定した収益を求める保守的な投資家から、より積極的なリターンを目指す投資家まで、幅広いニーズに応えることができるのです。

次のセクションでは、転換社債の具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

目次

転換社債(転換社債型新株予約権付社債)とは?

転換社債とは、保有している期間内に、あらかじめ決められた価格で株式に換えることができる社債のことです。正式名称を転換社債型新株予約権付社債といいます。英語表記では「Convertible Bond」となり、CBと略されます。

あらかじめ決められた価格で株式に換えることができるので、株価が上昇しているときに株式に転換すれば大きな利益を得ることができます。一方で、もし株価が下がっていて株に換えると損してしまう状況の場合には、そのまま社債として保有することも可能です。

転換社債を知る上では、以下4つの項目が重要になります。

・転換価格
・パリティ
・乖離率
・償還日

それぞれの意味についてわかりやすく説明していきます。

転換価格

転換価格とは、あらかじめ決められた、株式に交換するときの価格のことを指します。

例えば、転換価格が200円のA社転換社債を100万円保有しているとしましょう。このとき、株式に転換すると100万円÷200円=5,000株手に入れることができます。

この転換価格が高いか安いかで株式に換えるメリットは大きく異なりますので、転換価格がいくらかはしっかり確認するようにしましょう。

しかし、適切な転換価格がいくらかなんてわからないですよね。そこで、適切な転換価格を調べるためによく利用されるのがパリティです。

パリティ

パリティとは、転換社債を株式に転換したときの価値を示す理論価格のことを指します。パリティは以下の計算式で求めることができます。

パリティ=株価/転換価格 × 100

例えば、転換価格が1000円で現在の株価が2000円の場合、パリティは200円です。もし販売されている転換社債の価格が200円よりも安ければ、すぐに株式に換えれば得するということになります。

このようにパリティを計算することによって、転換価格が適切なのかどうか判断することができるのです。

乖離率

理論的にはパリティは、社債として保有している価値と株式に転換した場合の価値が一緒になります。つまり先程のケースの場合、転換価格は200円に設定されていれば適切な価格と見ることが可能です。

しかし転換社債の価格は、常にパリティ通りになっているわけではありません。なぜなら転換社債の価格は、市場における需給や株価、金利動向によって変動するからです。

このパリティと転換社債の価格の差のことを「乖離率」といいます。乖離率は以下の計算式で求めることができます。

乖離率={( CBの時価-パリティ)/パリティ} × 100(%)

乖離率を求めることで、転換社債がパリティと比較して割高か割安か判断することができます。このようにして乖離率を見ることは、転換社債を購入する上で非常に重要なことになります。

償還日

償還日とは、転換社債の保有者に額面金額を払い戻す満期日のことです。償還日まで債券を保有すれば、基本的に支払った金額は戻ってきます。ただし債券価格は変動しているので、償還日前に解約してしまうと支払った金額が戻ってこないこともあるので注意してください。

転換社債(転換社債型新株予約権付社債)のメリット

転換社債(転換社債型新株予約権付社債)のメリット

転換社債を保有することの最大のメリットは、株価の上昇が見込まれる企業に投資する際に、株式への転換権を活用することで得られる利益の機会です。株価が転換価格を上回った場合、投資家は債券を株式に転換し、株価の上昇に伴うキャピタルゲインを享受することができます。これは、直接株式を購入するよりもリスクを抑えつつ、株式の価値上昇に参加できる方法と言えます。

また、転換社債は債券としての性質も持ち合わせているため、株式市場の不安定な動きに影響されにくい安定した利回りを提供します。発行企業が破綻しない限り、定期的な利息収入を得ることができ、これにより投資家は市場の変動リスクをある程度ヘッジすることが可能です。

さらに、企業にとっては、転換社債を通じて比較的低い金利で資金を調達できるというメリットがあります。これは、転換権という追加の価値を提供することで、投資家にとって魅力的な条件を提示しつつ、企業は通常の社債よりも低いコストでの資金調達が可能になるためです。

以下大きな特徴を取り上げます。

株式に転換できる

転換社債の最大のメリットは、あらかじめ決められた転換価格で株式に転換することができる点です。転換価格よりも株価が高くなったタイミングで株式に転換し売却すれば、売却益を得ることができます。

受け取れる金額が定まっている

転換社債を償還日まで保有すれば、あらかじめ決められた金額を受け取ることができます。もし株価が上昇せずに社債のまま保有していても、予定していた金額をもらうことができるので、資産運用の計画を立てやすい金融商品と言えます。

株価が転換価格を下回っても値下がりしにくい

転換社債は、もし株価が転換価格を下回ったとしても、債券としての価格が下支えしてくれるので、一定水準以上に値下がりしにくいことも大きなメリットです。

満期まで持てば元本は戻ってきますし、途中で売却する場合も債券価格が大きく下落しづらいという特徴があります。

利息(クーポン)がつく

転換社債は、社債として保有していれば毎年利息をもらうことができます。普通社債よりも利息が低いのが一般的ですが、現在の普通預金金利が0.001%であるのと比較すれば大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、転換社債の中には利息が全くつかないものもありますので注意してください。

転換社債(転換社債型新株予約権付社債)のリスクやデメリット

転換社債には魅力的なメリットが存在する一方で、投資家はいくつかのリスクも理解しておく必要があります。最も顕著なリスクの一つは、株価の下落です。転換社債は株価に連動する特性を持つため、株価が転換価格を下回ると、転換権の行使は魅力を失い、投資家は債券としてのみの価値に依存することになります。この場合、期待していた株式のキャピタルゲインは得られず、債券の利回りのみが収益となります。

また、転換を行うことで発行済み株式数が増加し、既存株主の持ち株が希薄化することもリスクの一つです。希薄化は株価に悪影響を及ぼす可能性があり、結果として転換社債の価値も低下することがあります。

さらに、発行企業が転換社債を早期に償還する権利を行使することがあります。これは、株価が大幅に上昇した場合によく見られ、企業は低コストで資金を調達した後、より有利な条件で資金を再調達するために転換社債を償還することを選択するかもしれません。投資家にとっては、株式への転換を行う前に償還されると、株価上昇の恩恵を十分に受けられないことになります。

転換社債の主なデメリットは3つを解説します。。

価格変動リスク

転換社債は、社債として満期まで保有していれば、基本的に元本が保証されます。ただし、株式に転換した場合や途中で売却する場合、価格変動リスクにさらされることになりますので注意してください。

例えば、株式に転換した後大きく株価が下落する可能性もあります。また、満期前に転換社債を売却する場合に、当初購入した価格より低い価格でしか売却できない可能性もあります。事前にこれらのリスクがあることはしっかり把握しておきましょう。

信用リスク

信用リスクとは、債券を発行した企業が経営破綻するリスクのことです。一般的に債券は、発行体の企業が破綻することがなければ元本が保証される金融商品です。

しかし債券を発行した企業が破綻してしまうと、購入した元本が戻ってこない可能性があります。転換社債などの債券を購入する際は、この信用リスクには特に注意するようにしましょう。

利回りはそれほど高くない

転換社債は、一般の社債に比べると利回りはそれほど高くありません。なぜなら転換社債には、途中で株式に換えることができるという大きなメリットがあるからです。仮に一般社債と転換社債の利回りが一緒だと仮定すると、誰も一般社債を買わなくなってしまいます。

また、最近の低金利の中で発行される転換社債の利回りは一般的に0%であることが多いです。発行した企業が破綻しなければ元本が保証されるメリットがありますが、最悪の場合1円も儲からない金融商品になり得ることはしっかり覚えておきましょう

転換社債の価格変動要因

転換社債の価格は、いくつかの要因によって変動します。これらの要因を理解することは、投資家が市場の動きを予測し、適切な投資判断を下すために不可欠です。

まず、転換社債の価格は、その株価に大きく影響されます。株価が上昇すると、転換権の価値が高まり、その結果として転換社債の価格も上昇する傾向にあります。逆に、株価が下落すると、転換権の魅力が低下し、転換社債の価格も下がることが一般的です。

次に、金利の変動も転換社債の価格に影響を与えます。金利が上昇すると、新たに発行される債券の利回りが上がるため、既存の転換社債の相対的な魅力が低下し、価格が下落することがあります。逆に、金利が下落すると、転換社債の価格は上昇する可能性があります。

さらに、発行企業の信用リスクも重要な要素です。企業の財務状況が悪化すると、デフォルト(債務不履行)のリスクが高まり、転換社債の価格は下落します。投資家は、企業の財務報告や市場のニュースを常に注視し、信用リスクを適切に評価する必要があります。

これらの要因によって、転換社債の価格は日々変動し、投資家はこれらの変動を理解し、自身の投資戦略に組み込むことが求められます。次のセクションでは、転換社債を利用する企業の事例を通じて、これらの理論が実際の市場でどのように機能するかを見ていきます。

転換社債を利用する企業の事例

転換社債は多くの企業にとって魅力的な資金調達手段となっています。ここでは、転換社債を効果的に利用している企業の事例をいくつか紹介し、その戦略を探ります。

日本国内では、技術革新を進めるテクノロジー企業や、成長段階にあるスタートアップ企業が転換社債を発行するケースが見られます。これらの企業は、株式の直接発行による資金調達が希薄化を招くリスクを避けつつ、将来の株価上昇を見込んで転換社債を選択しています。例えば、ある新興のバイオテクノロジー企業は、研究開発資金を調達するために転換社債を発行し、その後の製品開発の成功により株価が上昇。投資家は転換権を行使して株式を取得し、企業は希薄化を最小限に抑えながら必要な資金を得ることができました。

海外では、特に成長が見込まれるセクターの企業が転換社債を活用しています。米国のあるテクノロジー企業は、転換社債を発行して大規模な設備投資を行い、その結果として市場シェアを拡大しました。投資家は、企業の成長に伴う株価の上昇を期待して転換社債に投資し、企業は比較的低い金利での長期資金を確保することができたのです。

これらの事例からわかるように、転換社債は企業が成長機会を捉えるための柔軟な資金調達手段として機能しています。投資家にとっても、企業の成長ポテンシャルに投資し、同時に債券としての安定した収益を享受することが可能です。

次のセクションでは、これらの事例を踏まえ、投資家が転換社債をポートフォリオに組み入れる際の戦略について考察します。

投資家としての転換社債投資の戦略

転換社債はそのユニークな性質から、投資家のポートフォリオにおいて重要な役割を果たすことができます。ここでは、転換社債をポートフォリオに組み入れる際の戦略的考慮点について説明します。

まず、投資家は転換社債を選択する際に、発行企業の基本的な健全性と成長の見込みを評価する必要があります。企業の財務状況、業界内での立ち位置、将来の成長戦略などを分析し、転換権の行使が有利になる可能性が高いかを判断することが重要です。

次に、市場の金利環境と株価動向を考慮に入れることも不可欠です。金利が低下傾向にある場合、転換社債はより魅力的な投資選択肢となり得ます。また、株式市場が強気の時は、転換権の価値が高まり、転換社債の価格も上昇する可能性があります。

リスク管理の観点からは、転換社債の投資は分散投資の一環として行うべきです。転換社債だけに過度に集中することは、市場の変動によるリスクを高めるため、他の資産クラスと組み合わせることでリスクを分散させることが望ましいです。

最後に、転換社債の条件、特に転換比率や転換価格、償還条項などの契約の詳細を理解し、それらが自身の投資目標と合致するかを検討することが必要です。これらの条件は、転換社債の将来的なリターンに大きく影響を及ぼすためです。

転換社債は、これらの戦略的考慮を行うことで、投資家にとって有益な資産となり得ます。次のセクションで、転換社債の活用方法と投資判断におけるポイントをまとめます。

転換社債の活用方法と投資判断のポイント

転換社債は、その柔軟性と潜在的なリターンのバランスから、多くの投資家にとって魅力的な選択肢です。ここでは、転換社債を活用する際の主要なポイントをまとめ、投資判断に役立つ情報を提供します。

  1. 企業選び: 転換社債を選ぶ際は、発行企業の財務健全性、成長戦略、業界内での競争力を慎重に評価します。企業の将来性が転換社債の価値を大きく左右するため、徹底したリサーチが必要です。
  2. 市場環境の理解: 金利動向と株式市場の状況を常に監視し、それらが転換社債の価格にどのように影響を与えるかを理解することが重要です。市場の変動を読み解く能力が、投資のタイミングを決める際の鍵となります。
  3. リスク管理: 投資ポートフォリオにおける転換社債の割合を適切に管理し、全体のリスクをバランス良く配分します。転換社債は分散投資の一環として最も効果を発揮します。
  4. 条件の精査: 転換比率、転換価格、償還条項など、転換社債の契約条件を詳細に検討し、それらが自身の投資目標に合致しているかを確認します。条件の細部には、投資の成否を左右する要素が隠されていることがあります。
  5. 長期的視点: 転換社債は中長期的な投資が前提です。短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を行うことが大切です。
  6. 情報のアップデート: 市場は常に変動しています。最新の経済情報、企業の業績報告、業界ニュースにアンテナを張り、情報を常に更新することで、適切な投資判断を下すことができます。

転換社債は、これらのポイントを踏まえた上で活用することで、投資家にとって有益な資産となり得るでしょう。投資は常に未来への予測を伴いますが、適切な知識と戦略をもって臨めば、転換社債はポートフォリオの価値を高める一助となります。

転換社債(転換社債型新株予約権付社債)の購入や運用を考えている方は?

ここまでご紹介した通り、転換社債は「株式に転換できる」という他の商品にはない魅力を持っています。適切なタイミングで株式に転換すれば大きな利益を得ることも可能です。

一方で転換するタイミングがわからず、利回りがほとんどゼロのまま転換社債のメリットを生かせていない人もいます。「転換社債を購入してみたいけど、いつ株式に転換すればいいかわからない・・」と購入を迷っている人も少なくありません。

そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、あなたの投資目標達成に向けて適切なアドバイスをしているので、納得のいく資産運用をサポートします。

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1395.9億円(2023年12月末時点)。
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

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金融商品取引業者 関東財務局(金商)第532号
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