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ヘッジファンドのレラティブバリュー戦略(リラティブバリュー戦略)とは

レラティブバリュー戦略とは


レラティブバリュー戦略とは、市場のミスプライシングを見つけ、割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売る戦略である。これは投資対象が理論価格に収れんすることを前提とした運用手法となる。

レラティブバリュー戦略は運用のポジションを、買いポジションだけでなく、同時に空売りもすることが特徴であり、さらに一般的な運用で行われる市場動向についての予想を行う必要も基本的には無い。必要なことは、投資対象が相対的な割高か割安かを見極める理論モデルの構築である。この理論モデルでは絶対的な試算価値を求める必要は無く、相対的な価値だけで良いため、買いポジションを決めるために必要な絶対的な価値を算定する理論構築よりも容易といえる。

具体的なレラティブバリュー戦略としては、株式マーケットニュートラルファンドや債券アービトラージ戦略(債券レラティブバリュー戦略)、転換社債アービトラージ戦略等が挙げられる。

株式マーケットニュートラル戦略


株式マーケットニュートラル戦略は、市場リスクベータを0にするようにポートフォリオを構築する。通常売買はロングとショートのポジションはセットでの売買となる。株式マーケットニュートラル戦略は通常株式ロングショート戦略に比べて、緻密な定量分析によりリスク管理を行う必要がある。通常株式の歪みは短期間で解消されることが多く、1~2週間ほどでポジションを手仕舞うことも多い。

株式マーケットニュートラル戦略は対象が大型株の場合、ロング銘柄もショート銘柄も個別株であることが多いが、小型株の場合はショートを持つことが難しい場合がある。そのため、小型株の場合は、ショート部分を流動性の高いETF等インデックスで行うことがある。ただしその場合、金融危機など質への逃避が起きる環境下では、普段より小型株の下落が、大型株中心のインデックスより大きくなることがあり、事実上のテールリスクを取っている状況となる。

近年は株式マーケットニュートラル戦略で0にするのは市場リスクであるベータだけでなく、ファクターと呼ばれる値動きに影響を与える要素も0にすることが増えてきている。グロースファクターやバリューファクター、大型小型株等のサイズファクターも考慮に入れるようになってきている。

株式マーケットニュートラル戦略は、市場の歪みがどのくらいあるかにより成績が決まる。マーケットニュートラル戦略のヘッジファンドの数やファンド規模が大きくなると、大きな市場の歪みを見つけることが困難になる。その場合、小さな歪みを、レバレッジを高めて売買するようになり、見えないところでリスクが拡大する傾向がある。マーケットニュートラル戦略については、長期的な運用成績だけでなく、長期的なレバレッジの推移なども確認する必要があるだろう。

株式マーケットニュートラル戦略はリキッドオルタナティブと言われるヘッジファンド型投資信託でも一部見られるようになった。運用の規制のためポジションの取り方に限界があるため、株式マーケットニュートラル戦略とヘッジファンド型投資信託では、空売りやレバレッジの点で大きく異なる。

債券アービトラージ戦略


債券アービトラージ戦略は、債券レラティブバリュー戦略とも呼ばれる。債券は株式と異なり、同じ発行体でも、期間の異なる債券があるため、運用手法に幅があるといえる。債券アービトラージ戦略も基本的には債券価格の歪み見つけ、安いものを買い高いものを売ることで、価格の収斂を狙った運用を行う。

例えば、信用度の低い債券を買い、信用度の高い債券を売ることにより、クレジットスプレッドの収束を狙った運用などを行う。また年限の異なる債券の利回りを示すイールドカーブの歪みを使ったイールドスプレッド戦略なども行われる。

また債券アービトラージ戦略の中にはモーゲージ債を利用したMBSアービトラージ戦略があるが、こちらは、早期償還のリスクなどを組み込んで計算する(経路依存型オプションといわれる)ため少々複雑な価格推定モデルが必要となる。

債券アービトラージ戦略は一般的に債券の小さな歪みからリターンを得ようとするため、レバレッジ比率が高い。そのため、株式マーケットニュートラルと同じくレバレッジの推移などをしっかり見定める必要がある。

転換社債アービトラージ戦略


転換社債アービトラージ戦略は、転換社債を理論値に対して割安に購入するとともに、当該転換社債を発行している企業の株式を空売りして株価変動リスクをヘッジしたうえで、転換社債が理論値に収束した時に反対取引によってリターンの獲得を狙う戦略である。転換社債には、株式コールオプションの特徴と普通社債の特徴が存在する。コールオプションは原資産(株式)の値動きが大きくなると、価格が上がり、値動きが収まると価格が下がるという特徴があり、この特徴を捉える点が、その他のレラティブバリュー戦略との違いといえそうだ。

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