ポールシンガー氏のエリオットマネジメント、アンドリューロー氏のキャクストンアソシエイツといった大手ヘッジファンドが、金に対して強気のポジションであるとフィナンシャルタイムズが報じた。
従来行われていた金融緩和だけでなく、最近行われている経済を安定させるための財政支出が通貨の価値を減退させるとみているためだ。
ヘッジファンドの36サウスキャピタルアドバイザーズの最高経営責任者であるジェリー・ハワース氏はクライアントへの手紙で金のことを「中央銀行のクレジットデフォルトスワップ」と呼んでいる。
「キャッシュイズトラッシュ(現金はクズだ)」と説明する世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーターの創設者のレイ・ダリオ氏も、従来から貨幣価値の減退に関するリスクを唱えており、強いバランスシートと安定した利益を獲得する会社の株式や、金への投資の重要性を説明している。