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2021年12月の投資信託の資金流出入ランキングと注目ファンドを解説

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2021年12月の国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く )は、1兆2,445億円の資金流入超となりました。これは11月の1兆287億円を大幅に上回り、2007年8月の1兆4,874億円以来、14年4カ月ぶりの高水準となっています。

この記事では、2021年12月の個別ファンドの資金流出入ランキングと、注目ファンドについて解説します。

目次

2021年12月の資金流入額上位5ファンド

1.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型

流入額  1,498億円

純資産残高  1兆7,368億円

2.ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド

流入額 1,398億円

純資産残高 1,438億円

3.eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

流入額 837億円

純資産残高 9,488億円

4.アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)

流入額 482億円

純資産残高 5,689億円

5.SBI・V・S&P500インデックスファンド

流入額 372億円

純資産残高 4,589億円

流入額上位5ファンドがすべて「外国株式型ファンド」

2021年は、外国株式ファンドの人気が加速しました。外国株を組み込む投資信託の2021年の純流入額(ETF除く)は7兆円を超え、これまで最大だった2007年の5兆6,760億円を上回っています。

とくに流入額が大きいのが、米国株を対象にしたファンドです。米国企業にはマイクロソフトやアップル、アマゾン・ドット・コムなど知名度の高い企業が多く、パフォーマンスも好調なことから、高水準の資金流入が続いているのです。

2021年の日米の株価指数を見てみても、日経平均株価が約5%の上昇に対し、S&P500種株価指数は約27%の上昇となりました。日本株を対象にした投資信託も、2021年の純流入額は357億円と3年ぶりに流入超となりましたが、外国株式型ファンドに比べると規模は小さくなっています。

若年層を中心に国際分散投資への意識が高まっており、2022年も外国株式ファンドへの高水準の資金流入は続くと考えています。

2021年12月の投資信託の資金流入額は14年ぶりの高水準

2021年12月の国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の資金流入額は、1兆,2445億円となり、2007年8月の1兆4,874億円以来、14年4カ月ぶりの高水準となりました。個別ファンドで資金流入額がもっとも多かったのは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1,498億円。11月の1,256億円を上回り、2014年9月の設定来での最高を2カ月連続で更新しました。

同ファンドの7年あまりの運用期間中、資金が流出したのは、2016年から17年にかけてと、2019年2月の2回だけでした。2019年の終わりごろから好調なパフォーマンスを背景に高水準の資金流入が続いています。

12月資金流入額トップ「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の概要

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、2021年の1年間でみても9,393億円と1兆円近くの資金流があり、12月末時点における純資産残高は1兆7,368億円と断トツのトップとなっています。

人気の理由の一つは、高いパフォーマンスです。2021年12月末時点における騰落率は、以下のようになっています。

1カ月 3.4%

3カ月 14.5%

6カ月 16.0%

1年    42.4%

また、12月末時点における組入上位銘柄は、以下の通りです。

1.マイクロソフト 8.0%

2.アルファベット 7.9%

3.アマゾン・ドット・コム 5.1

4.メタ・プラットフォームズ 4.9%

5.VISA 4.8%

誰もが知っているような米国の大企業に投資でき、パフォーマンスも好調なことから、高水準の資金流入が続いているのです。

同ファンドは、米国株式を投資対象とし、高い利益成長、もしくは、持続的な利益成長が高いと判断される企業に投資します。また、成長株ファンドの中では珍しくPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの株価バリエーションを重視し、ファンダメンタルズに比べて株価が割高になった銘柄は購入しないという投資方針をとっていることから、株価下落時も下値抵抗力が強いという特徴があります。

そして、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」には、A~Dの4つのコースがあります。それぞれのコースの特徴は、以下の通りです。

Aコース:為替ヘッジあり

Bコース:為替ヘッジなし

Cコース:予想分配金提示型・為替ヘッジあり

Dコース:予想分配金提示型・為替ヘッジなし

Bコースも12月の資金流入額4位に入っており、同シリーズは人気があります。最大の純資産残高を誇るのはDコースの1兆7,368億円ですが、4コースの合計残高は3兆円を超えています。

「Dコース」が人気なのは、「予想分配金提示型」ファンドという理由もあります。予想分配金型ファンドとは、決算の前営業日における基準価額に応じて分配金が受けとれる仕組みのファンドのことです。予想分配金提示型の仕組みはファンドごとに異なるので、投資家自身が確認する必要があります。

そして、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」では、原則として以下の方針に応じた分配を目指します。

基準価額分配金
11,000円未満基準価額の水準等を勘案して決定
11,000~12,000円200円
12,000~13,000円300円
13,000~14,000円400円
14,000円以上500円

2021年11月までの1年間で支払われた分配金は、1万口あたり3200円。分配金の支払いルールに従って、毎月200~300円が支払われました。元本を大きく崩すことなく、安定的に分配金を受け取れるとあって、同ファンドの人気は高まっているのです。

12月資金流出上位ファンド

次に、2021年12月に流出額が多かったファンドについて解説します。12月の資金流出上位ファンドは、以下の通りです。

1.ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド

流出額 177億

純資産残高 4,511億円

2.テトラ・エクイティ

流出額 140億

純資産残高 1,035億円

3.ファンド・マネジャー(国内株式)

流出額 124億円

純資産残高 433億円

4.グローバル・プロスペクティブ・ファンド

流出額 118億円

純資産残高 7,090億

5.ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)

流出額 84億円

純資産残高 9,373億円

12月の資金流出額4位「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」の概要

12月の資金流出額第4位は、「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」でした。同ファンドは、日本を含む世界の上場株式の中から、これまでの技術やノウハウの価値を破壊し、まったく新しいサービスや商品を生み出す「破壊的イノベーション」のビジネスを行なっている企業に投資するアクティブファンドです。

2020年は125.85%と高い リターンをだしたものの、2021年12月のリターンは-11.03%となり、資金流出が続きました。運用助言をしている「アーク・インベストメント・マネジメント・エルエルシー」は、キャサリン・ウッド氏が2014年1月に設立し、「破壊的イノベーション企業」への投資で支持を集めています。

ただ、特定の銘柄に集中投資するので、ハイリスク・ハイリターンの運用になる傾向があるので注意が必要です。「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」も組入銘柄が43銘柄で、米国株が87.6%占めています。また、個別銘柄でもテスラが8.5%を占めるなど(2021年12月末時点)特定銘柄の影響を大きく受けるのです。

2022年になり米国株は下落していて、同ファンドの基準価額も大きく下落しています。しばらく資金流出が続く可能性は高いでしょう。

金利上昇の影響は?

米国では長期金利の上昇圧力が強まっています。長期金利が上昇すると、PERの高いグロース株は売られる傾向にあります。相対的な割高感が意識されるからです。金利上昇局面では、投資家は企業のバリエーション(価値評価)に対して慎重になります。株価が割高すぎるのではないか、本当にその株価が妥当なのかと考えるようになり、グロース株よりもバリュー株(成長株)の方が見直し買いが入りやすくなるからです。

ただし、グロース株がすべて売られるわけではありません。PERやPBRなどがとくに割高となっている銘柄に対して注意が必要になるのです。つまり、グロース株の中でも優良なクオリティ銘柄に資金が集まる可能性が高くなるのです。

「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」では、株価のバリエーションを重視しているので、極端にPERやPBRが高い銘柄は購入しないという投資方針を持っています。グロース株の中でも優良銘柄を選んでいるので、下値抵抗力は強いと考えられます。

もちろん株式市場全体が下落する中では、同ファンドの基準価額も下がりますが、一般的なグロース株を対象とするファンドに比べて、リスクを抑えた安定的な運用が期待できるファンドとして今後も注目です。

まとめ

2021年は米国株など先進国を対象にしたファンドを中心に、高水準の資金流入が続きました。ただ、2022年になって米国の利上げに対する懸念から株式市場は上値の重い展開になっています。

引き続き、株式を対象にしたファンドへの資金流入が続くのかどうかに注目です。


 

 

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1395.9億円(2023年12月末時点)。
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

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