トータルリターン

「トータルリターン」とは、投資から得られる総合的な収益を指し、資産運用において非常に重要な指標です。このリターンは、資産価値の増加（資本利益）と、その資産から得られる収入（例えば配当や利子）の両方を含みます。トータルリターンを測定することで、投資家は特定の投資や投資ポートフォリオがどれだけのパフォーマンスを示したかを総合的に評価することができます。証券会社や銀行により残高レポートに、基準価額だけで見た損益とトータルリターンが別に表記されていることもあります。

分配金が出る投資信託を保有している場合、基準価額が下落しているにもかかわらずトータルリターンで見るとプラスになっていることがあります。確かに分配金込みの損益を考えるとプラスだが、売却資金は投資元本を大幅に割っていることが多いです。分配金が出る投資信託を購入する場合は、目先の利益だけではなく運用終了時のことも視野に入れて購入すると最終的な大きな損失を回避できる方法が見つかるかもしれません。

関連用語： 投資信託 、 分配金