ヘッジファンドのスタートアップ市場を塗り替えた新秩序と、独立を選んだ者たちの物語

出所: ヘッジ・ファンド・アラート(ウィズ・インテリジェンス)/ エイチエフアール / バークレイズ / ゴールドマン・サックス / ブルームバーグ 2026年1月 編集・構成

産業全体の地殻変動を押さえる

ヘッジファンド産業はいま、かつてない規模の成長期を迎えている。2025年第3四半期末時点で、全世界のヘッジファンド運用資産総額は過去最高の約5兆ドルに到達した。これはAI・テック株ブームへの的確なポジショニング、M&A活動の活発化、金利低下期待を背景とした運用益の積み上がりによるものだ。

$5兆 全世界ヘッジファンド
運用資産総額(2025年第3四半期末)
$250億 2025年第2四半期
機関投資家純流入額
+11.2% 2025年通年
業界平均リターン

四半期ごとの資金流入の勢いも際立っており、2025年第2四半期だけで機関投資家から約250億ドルの純流入があり、2014年以来最大の四半期流入規模となった。パフォーマンス面でも2024・2025年と2年連続で二桁のリターンを達成——これは2009〜2010年のリーマン・ショック後の回復期以来初のことだ。

こうした好パフォーマンスは資金配分の構造そのものを変えている。運用資産50億ドル超の大規模マネジャーへの集中は顕著で、2025年第2四半期だけで229億ドルの純流入を記録した。プライベートエクイティへの熱が冷めつつある中、流動性があり市場中立的な戦略への需要は2026年も引き続き高まる見通しだ。

「ポッドショップ」という新しい業界秩序

この産業成長の最大の受益者は、ミレニアム・マネジメント・シタデル・ポイント72・バリアスニーといったマルチ戦略ヘッジファンド(通称「ポッドショップ」)だ。

ポッドショップとは何か

ポッドショップの原型を設計したのはミレニアムのイジー・イングランダー自身だ。2007〜2008年の金融危機で大きな損失を被った同社は、それを機に組織構造を根本から見直した。その結果生まれたのが「ポッド」モデルだ——ファンド全体を複数の半自律的な小チームに分割し、各チームはそれぞれ固有の投資戦略を追求しながら、リスク管理やコンプライアンスなどの中核インフラは本社が一元的に担う構造である。高いパフォーマンス文化が核にあり、成果を出せないポッドは速やかに解散させられる。

投資家にとっての最大のメリットはキャッシュドラッグの低減だ。マルチ戦略ファンドは複数の戦略間でダイナミックに資本を配分するため、機会を逃すことなくアルファを追い続けることができる。

急拡大する支配力

2025年第1四半期時点で、マルチ戦略セグメントの運用資産は推計9,310億ドルに達し、業界全体のほぼ4分の1を占める。マルチ戦略ヘッジファンドは2024年に13.6%のリターンを達成し、業界平均11.3%を大きく上回った。2024年末までの10年間の年率リターン比較では、マルチポートフォリオ・マネジャーの複合指標が7.38%に対して伝統的ヘッジファンドが4.93%と大きく差がついており、しかもボラティリティは約半分だ。2025年9月時点でミレニアムは米国最大のポッドショップであり、運用資産は約790億ドル。1989年にイングランダー氏が3,500万ドルで創業して以来、36年で約2,300倍に成長したことになる。

ポッドショップが抱える構造的リスク

光の部分だけでなく、影の部分も理解しておく必要がある。ポッドショップが巨大化するほど、市場全体への影響力も増大する。多数のポッドが似通ったポジションを持っていた場合、一つのポッドの清算が連鎖的な投げ売りを引き起こすリスクがある。2024年8月の「円キャリー巻き戻し」のような急激な市場変動の背後には、こうした大規模プラットフォームの一斉撤退が影響していたとも指摘される。

⚠ パス・スルー・コストに注意 管理報酬・成功報酬に加え、テクノロジー・コンプライアンス・人件費などが実費で上乗せされる「パス・スルー・コスト」慣行により、表面上の手数料よりも実質的なコスト負担は相当高くなるケースがある。ポッドショップへの投資を検討する際には、この構造的コストを必ず精査すべきだ。

ミレニアムが仕掛けた「スタートアップ市場の再編」

2025年——4社に約100億ドルを投下

2025年、ミレニアムはこの勢いをさらに加速させた。新興ファンドの上位9社のうち4社に対して総額約100億ドル(グロスベース)を供出し、スタートアップ市場の勢力図を塗り替えた。注目すべき案件の概要を見ていこう。

ファンド名 戦略 主要経営者 立ち上げ額
テラゴン・キャピタル(ニューヨーク) エクイティ ブレイク・ウォーラック(元シタデル) 50億ドル ※
アトランティック・ウルフ・キャピタル(ニューヨーク) エクイティ(ヘルスケア) アーロン・ワイナー(元コートュー) 30億ドル ※
ネクサス・コモディティーズ・キャピタル(シンガポール) コモディティ チン・シャオ(元ゴールドマン・サックス) 10億ドル ※
アーマー・キャピタル(ニューヨーク) 欧州金融セクター デュレル・リー(元カーズリー・ストリート) 8.5億ドル ※

※ ミレニアムセパレート・アカウント。レバレッジ込みのグロス額。純資産(純資産価値(ナブ))ベースとは異なる点に注意。

セパレート・アカウントという「仕組み」が生み出す歪み

ミレニアムがスタートアップに供出するのはレバレッジを含んだセパレート・アカウント形式であり、純資産(純資産価値(ナブ))ベースで見れば数字は大きく異なる。上記の50億ドル・30億ドルといった数字はグロスの概念であり、実態把握には慎重な読み方が必要だ。

なぜミレニアムがセパレート・アカウントを好むのかは明快だ。レバレッジの活用、ポジション管理の効率化、タイトなリスク制約の適用、そしてマーケットニュートラル戦略への組み込みやすさ——これらはいずれもコミングルドファンドでは実現しにくい特性である。スター級のポートフォリオ・マネジャーにとっても、ミレニアムのバッキングを得てセパレート・アカウントで立ち上げることは、多額の資本を手軽に確保できる最短ルートだ。

「頓挫した10億ドル案件」が示す引力

元ワールドクォント 最高投資責任者のジェフリー・ローペット氏の事例は象徴的だ。パロマ・パートナーズとの10億ドルのセパレート・アカウント案件に一度は合意しながら、「コミングルドファンドで独立したい」と翻意してパロマと決別。しかしその後まもなく、ポイント72からキュービスト・システマティック・ストラテジーズのトップとして招聘されると、今度は独立計画ごと撤回した。マルチ戦略プラットフォームの引力がいかに強いかを如実に示している。

「世界はずいぶん変わりましたよね」

— アダム・デービーズ(ハバーストック・キャピタル 創設パートナー、2026年1月)
3億ドルのセパレート・アカウントで立ち上げ後、コミングルドビークルも検討中

ミレニアムによるPM争奪戦の実態

ミレニアムはすでに社内330チーム以上を抱えているが、運用資産の拡大に伴ってさらなるポートフォリオ・マネジャーを必要としており、外部マネジャーへの配分を積極的に増やしている。ゴールドマン・サックスの調査によれば、同社が追跡する53のマルチマネジャーファンドはすでに100件以上の外部マネジャーへの配分を行っている。ポッドショップの人員は2015年の約5,300人から2023年には18,000人超へと3倍以上に膨らんだ一方、業界全体の残りの人員増加はわずか10%にとどまっており、独立系ファンドの人材プールが意図的に縮小されている実態が浮かび上がる。

2025年最大の新規立ち上げ——ランキングが物語る構造

運用会社(拠点) 戦略 主要経営者 資金源 立ち上げ額
テラゴン・キャピタル(ニューヨーク) エクイティ ブレイク・ウォーラック(元シタデル) ミレニアム セパレート・アカウント 50億ドル ※
アトランティック・ウルフ・キャピタル(ニューヨーク) エクイティ(ヘルスケア) アーロン・ワイナー(元コートュー) ミレニアム セパレート・アカウント 30億ドル ※
ハービー・キャピタル(ニューヨーク) クレジット(ロング・ショート) ゴールドシュミット・コーエン・エーアマン(元キング・ストリート) 独立調達 18億ドル
アバンティル・キャピタル(ニューヨーク) エクイティ(テクノロジー・メディア・通信・消費財等) ニン・ジン(元バイキング 最高投資責任者) 独立調達 15億ドル
アガベ・キャピタル(ロンドン) 相対価値・グローバルマクロ ジルベルト・マルケッジャーノ(元シタデル) 独立調達 10億ドル
ミストラル・キャピタル(モナコ) グローバル債券・相対価値 ニコラス・モナハン(元ガーダ・キャピタル) ションフェルド経由 † 10億ドル
ネクサス・コモディティーズ・キャピタル(シンガポール) コモディティ チン・シャオ(元ゴールドマン・サックス) ミレニアム セパレート・アカウント 10億ドル ※
テン・キャップ(シドニー) エクイティ(豪州) ジュン・ベイ・リュウ(元トライベッカ) 独立調達 9.4億ドル
アーマー・キャピタル(ニューヨーク) 欧州金融セクター デュレル・リー(元カーズリー・ストリート) ミレニアム セパレート・アカウント 8.5億ドル ※

※ レバレッジ込みグロス額 † ションフェルド・ストラテジック・アドバイザーズがファンド経由で出資(立ち上げ額はネット)
出所:ヘッジ・ファンド・アラート、ウィズ・インテリジェンス

「独立調達勢」の共通点

上位9社のうち、ミレニアムや他のマルチ戦略ファンドへの依存なく独立調達で立ち上げた4社(ハービー・アバンティル・アガベ・テン・キャップ)の共通点は、シタデル・バイキング・グローバル・キング・ストリートといった超一流ファンドでの実績を持つ経営者による旗揚げだという点だ。これらのファンドは、ブランド力と運用実績を武器に伝統的な機関投資家・ファミリーオフィスから資金を調達しており、ポッドショップへの依存とは一線を画す。

大手マルチ戦略から「飛び出した者たち」——独立という選択の重み

セパレート・アカウントという安全網の中で船出する新興ファンドが増える一方、歴史を振り返れば、大手プラットフォームとの訣別を選び、真の独立を果たした傑出した事例がいくつかある。その物語は、単なるキャリアの話ではなく、ヘッジファンド産業の構造そのものを映す鏡だ。

01
エクソダスポイント・キャピタル — 「怒りの創業」が産んだ業界史上最大の船出
前職:ミレニアム・マネジメント(固定収益部門長)/ 離脱の形:対立・仲裁

マイケル・ゲルバンド氏は8年間のミレニアム在籍中に約70億ドルの運用益を叩き出し、イジー・イングランダーの後継者と目されていたが、経営持分の付与を拒否されたことが決定的な亀裂となった。ミレニアムを離れたゲルバンド氏はイングランダーとの間で仲裁に持ち込まれるほど激烈な対立を経験した。ファンド名「エクソダスポイント(出エジプト記の地点)」は、ミレニアムからの大量離脱を皮肉混じりに示唆したものとも受け取れる。

立ち上げ時にゴールドマン・サックス、ユービーエス、ブラックストーン、ブラックロックといった名だたる機関投資家から約85億ドルを集め、史上最大の新規立ち上げとして業界に衝撃を与えた。しかし膨大な資本を実際の運用に落とし込むまでには時間を要し、立ち上げ当初は期待に応えられない時期もあった。7年を経た2025年、固定収益運用の強みを武器に同業他社を凌駕するパフォーマンスを達成し、「7年越しの本領発揮」と業界内で称されている。

85億ドル 立ち上げ時運用資産残高
119億ドル 直近運用資産残高(2025/10)
+18% 2024/7〜2025/7 リターン
02
タウラ・キャピタル — ミレニアムと「友好的に別れた」男の成長曲線
前職:ミレニアム・マネジメント(グローバルマクロ)/ 離脱の形:友好的・ミレニアム支援

ディエゴ・メジア氏はミレニアムに5年在籍したグローバル債券トレーダーで、離籍の際には約30人の投資スタッフを引き連れた。それ以前はシタデルでグローバル国債トレーディングチームを率いており、シタデル→ミレニアム→独立という業界でも王道のキャリアパスを歩んだ。

2024年6月の初日から新規募集を締め切るほどの人気を集め、50億ドルという2018年のエクソダスポイント以来最大の立ち上げを達成した。そのうち30億ドルはミレニアムからの資金だ。エクソダスポイントとは対照的に、ミレニアムはタウラの最大出資者として名を連ねており、これは「独立」というよりも「セミ独立」——ミレニアムの経済的利害関係を保ちながら、外部投資家も取り込む形だといえる。

50億ドル 立ち上げ時運用資産残高
76億ドル 直近運用資産残高(2025/12)
60% 立ち上げ資本に占める
ミレニアム比率
03
ディーワン・キャピタル — 「ゼロからの再設計」を選んだバイキング 最高投資責任者
前職:バイキング・グローバル・インベスターズ(最高投資責任者)/ 離脱の形:完全独立・自己資金投入

ダン・サンドハイム氏はバイキング・グローバル・インベスターズの最高投資責任者を15年務めた後、2018年7月に自己資金5億ドル超を投入してディーワン・キャピタル・パートナーズを創設した。外部の大手マルチ戦略ファンドには一切依存しない完全独立の形を選んだ。ファンド名はアマゾンのジェフ・ベゾスが提唱した「デイ・ワン(初日の精神)」から取られており、官僚的になることへの抵抗と永続的な起業家精神の象徴だという。

しかし2021年1月のゲームストップ騒動で約31%の損失、2022年には34%の損失と二度の大打撃を受けた。サンドハイム氏はリスク管理と分散投資の構造を根本から見直し、その後の復活は目覚ましい。2022年6月からの累積リターンは33%の年率複利に達し、直近運用資産残高は250億ドルを超えた。逆境を経てさらに強くなった稀有な独立系ファンドとして、業界から高い評価を受けている。

30億ドル 立ち上げ時運用資産残高
250億ドル 直近運用資産残高(2025/11)
+33% 年率複利(2022/6以降)
04
ロコス・キャピタル — 「非競業条項」と法廷で戦った男
前職:ブレバン・ハワード アセット・マネジメント(創業パートナー)/ 離脱の形:法廷闘争

クリス・ロコス氏はブレバン・ハワードの創業パートナーとして、2003年から2012年の在籍中に約40億ドルの利益をファンドにもたらした。2012年に同社を離れ家族資産の管理に専念したが、独立した運用への意欲は消えなかった。2014年夏、ロコス氏は5年間の非競業条項の撤廃を求めてジャージー王立裁判所でブレバン・ハワードを提訴した。「近年で最も注目される新規立ち上げの一つ」とウォール・ストリート・ジャーナルが報じた訴訟は2015年1月に和解が成立し、外部資金の運用再開への道を開いた。

2015年に設立されたロコス・キャピタル・マネジメント(アールシーエム)は、金利・為替・株式・クレジット・コモディティをまたぐグローバルマクロ戦略に特化する。2022年には51%という驚異的なリターンを記録し、2025年6月時点の運用資産は225億ドルに達している。

30億ドル 立ち上げ時運用資産残高
225億ドル 直近運用資産残高(2025/6)
+51% 2022年単年リターン

4つのケースが共通して示すのは、トップクラスのポートフォリオ・マネジャーが独立という選択をする際、その形がいかなるものであれ、成否を左右するのは最終的には「アルファを生み出す能力そのもの」だということだ。プラットフォームの庇護から離れ、真の独立運用で成果を出すことは依然として困難だが、それを成し遂げた者が業界の地図を塗り替えてきた歴史は変わらない。

2006年以降の歴史的大型立ち上げ——成長の軌跡

過去約20年で最大規模の新規立ち上げを時系列で俯瞰すると、業界の「巨大化」と「ポッド化」という二つのトレンドがより鮮明に浮かび上がる。

運用会社 戦略 創業者 設立年 立ち上げ時運用資産残高 直近運用資産残高
エクソダスポイント・キャピタル マルチ戦略 マイケル・ゲルバンド 2018 80億ドル 119億ドル(2025/10)
デュラブル・キャピタル 中小型株エクイティ ヘンリー・エレンボーゲン 2019 60億ドル 規制対象資産182億ドル(2024/12)
コンベクシティ・キャピタル クレジット ジャック・マイヤー 2006 60億ドル 2019年清算
ジェイン・グローバル マルチ戦略 ボビー・ジェイン 2024 53億ドル 59億ドル
ポイントステート・キャピタル グローバルマクロ ザック・シュレイバー 2011 50億ドル 70億ドル(2025/6)
タウラ・キャピタル グローバルマクロ ディエゴ・メジア 2024 50億ドル 76億ドル(2025/12)
ディーワン・キャピタル エクイティ・プライベート ダン・サンドハイム 2018 40億ドル 250億ドル(2025/11)†
フリーストーン・グローブ・パートナーズ エクイティ バーカー・モリーロ 2024 35億ドル 55億ドル
ブレイドウェル エクイティ・転換社債・プライベート カーナル・クレイター 2022 35億ドル 36億ドル(2025/6)†
マイ・アルファ・マネジメント イベントドリブン・マルチ戦略 山口正彦 2021 35億ドル 25億ドル(2025/6)
ジャブレ・キャピタル 転換社債アービトラージ フィリップ・ジャブレ 2007 35億ドル 2018年外部資本返還
ポイント72・アセット・マネジメント マルチ戦略 スティーブ・コーエン 2018 30億ドル 415億ドル(2025/10)
ロコス・キャピタル グローバルマクロ クリス・ロコス 2015 30億ドル 225億ドル(2025/6)
ジェイジェイジェイ・キャピタル インフレーション取引 ヨエリ・ジェイコブズ 2023 30億ドル 65億ドル(2025/11)

† プライベート投資を含む 出所:ヘッジ・ファンド・アラート、ウィズ・インテリジェンス

このランキングを眺めると、重要な事実が浮かぶ。立ち上げ時運用資産残高の大きさと、その後の成長の大きさは必ずしも比例しない。スティーブ・コーエンのポイント72は立ち上げ時30億ドルが415億ドルへと14倍に成長した一方、コンベクシティ・キャピタルは60億ドルで立ち上がりながら13年後に清算を余儀なくされた。資本より人材が決め手である——この産業の本質をこのデータが静かに語っている。

日本の富裕層投資家への示唆

以上を踏まえると、日本の高純資産層にとって何が重要か。4つの観点から整理する。

  • 1
    アクセスできる「層」が変わった かつてのヘッジファンド業界は、機関投資家が大量の資金を長期ロックアップで預ける世界だった。しかし今日では約25%の投資家がセパレートリー・マネージド・アカウント(エスエムエー)を活用しており、ヘッジファンドへのアクセス形態は多様化している。この潮流は主に欧米の大規模機関投資家が牽引しており、日本の富裕層個人が直接参加できる場面は依然として限られているのが現実だ。ただし、こうした構造変化を理解しておくことは、運用会社の選択眼を磨く上で着実に重要性を増している。
  • 2
    「大きいことは正義」という原則が強まっている 2025年の資金流入は圧倒的に大規模ファンドに集中した。運用資産50億ドル超のマネジャーが純流入額の大部分を占める。小規模ファンドへの分散投資よりも、実績ある大手プラットフォームへの集中が合理的な時代になっている。ただし、大型化したポッドショップ自身もシステミックリスクを内包しているという逆説も忘れてはならない。
  • 3
    戦略の多様性を改めて評価すべき局面 2025年は株式・マクロ・イベントドリブン・相対価値すべての戦略でプラスリターンとなった。単一戦略に依存せず、複数の非相関な戦略への分散が運用の安定性に直結する時代が本格化している。
  • 4
    「独立のコスト」を理解した上で投資先を選ぶ目が求められる セパレート・アカウント型の新興ファンドは規模こそ大きく見えるが、グロスとネットの差には要注意だ。エクソダスポイント・D1・ロコスのように真に独立した運用者が長期にわたって成果を出し続けているという事実は、運用哲学の本質を見極める上での重要な参照軸になる。

ヘッジファンド業界の「静かな革命」はまだ途上にある。ミレニアムが新たな世代を育て、その世代がまた独立していく——この循環の中で、真のアルファはどこで生まれ続けるのか。その問いこそが、長期投資家としての最も本質的な問いである。

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1,477億円、投資助言継続率91%。(いずれも2025年末時点)
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

ヘッジファンドダイレクト株式会社
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