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カバードボンド
カバードボンドとは、モーゲージ債の改良版である。
不動産向けローンを担保としているローンであるため、不動産市場の活況を受けると発行が活発になる。モーゲージ債は、責任を発行体から逃している。しかしそれでは投資家にデメリットが多すぎてしまうため、発行体にも責任を残した状態にしてある。
※オフバランス:従来のモーゲージ債は住宅ローンの貸し出し→証券化→販売することによって、貸し出しだけでなく新しい金融商品を作り出すことでも手数料を取ることができた。しかし、この方式だと貸し出しに責任を持たなくなるため、緩い審査で住宅ローンを貸し出し、貸し倒れリスクはモーゲージ債を買った投資家に移転できてしまった。そのためモラルハザードが発生して、サブプライムショックにつながったと考えられている。
一方カバードボンドは、住宅ローンを原資産とした証券を発行することで、リスクは移転することができるが、バランスシートに原資産は残ることとした。原資産とデリバティブを相殺せず、原資産をグロスで評価することによって、銀行の融資残高ので評価する自己資本規制比率によって発行上限を制限する点が、従来のモーゲージ債と異なる。こうした制度はCoCo債などとともに間接金融に重きを置いた欧州において開発されている点もポイントとなる。