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マスターファンド
マスターファンド はフィーダーファンド と対となる用語として説明されます。マスターファンドは、実際に投資活動を行うファンドです。すなわち、資産を選択し、購入し、売却するのはこのマスターファンドです。資産管理は一箇所で集中されており、管理費用を節約するとともに、投資の一貫性を確保できます。
一方フィーダーファンドは、投資家からの資金を集めてマスターファンドに投資する役割を果たします。フィーダーファンドは、その資金を直接個々の投資に振り向けるのではなく、マスターファンドに投資します。フィーダーファンドは、それぞれが異なる投資家や投資市場を対象とすることが可能で、その結果としてマスターファンドに資金を供給します。
マスターファンドとフィーダーファンドは、投資ファンド運用の一般的な構造で、しばしば「マスターフィーダー構造」や「ハブアンドスポーク構造」と呼ばれます。
この構造のメリットは、一箇所での投資管理を通じて規模の経済を実現し、投資方針の一貫性を確保することです。それぞれのフィーダーファンドは、投資家の地理的な位置、税制の違い、投資の最低額、その他の要素によって異なることができます。これにより、より広範な投資家にサービスを提供することが可能になります。
ただし、マスターフィーダー構造には、二重の費用(フィーダーファンドとマスターファンドの両方で発生する費用)や、フィーダーファンドとマスターファンド間の通信とコーディネーションによる複雑さというデメリットもあります。
例えばアメリカのヘッジファンドはデラウェア州にマスターファンドを設置し、フィーダーファンドをデラウェア州とケイマン諸島に設置します。デラウェア州では、法人税が課されないという重要な税制上の利点があります。これは特にマスターファンドにとって重要で、これによりマスターファンドは投資結果をフィーダーファンドと投資家により効率的に配分することができます。
こうすることによってアメリカ人の資金はデラウェア州のフィーダーファンドで集め、非アメリカ人の資金はケイマン籍のフィーダーファンどを利用して効率的に運用を行うことができるのです。