株が難しいと言われる理由！始めるのは簡単でも稼ぐのは難しい？

株式市場は、多くの人々にとって魅力的な投資先です。しかし、その変動性と予測不可能性から、「株で安定的に稼ぐ」ことは容易ではないと広く認識されています。本記事では、株式投資で安定した収益を得ることが困難とされる理由について探求します。

株は簡単？難しい？

初心者が資産運用をするときに最初に思い浮かぶものとして人気のある株ですが、株で資産運用をするのは本当に簡単なのでしょうか。

結論「株を始めるのは簡単」です。株式投資を始めるにはまず証券口座を作る必要がありますが、口座開設の審査は簡単に通るため、誰でも手軽に株式投資を始めることができます。近年ではネット証券もあり、スマートフォン1台あれば10分程度で簡単に口座開設できます。

一方で「株で安定的に稼ぐのは難しい」です。そこで今回は、株で安定的に稼ぐのが難しいと言われる理由や、そのように感じている方におすすめの商品を紹介します。

株で安定的に稼ぐのは難しいと言われる理由

プロと素人が同じ土俵で戦う

株式投資は高度な金融の知識のあるプロと一般投資家の素人が同じ土俵で戦うこととなります。そのため一般的に時間や知識の制約がある素人には難しいといわれています。

大きな金額を扱う機関投資家（プロ投資家）は比較的時価総額の小さな株式には積極的ではありません。そのためプロと戦わず個人投資家同士で戦うことが多くなるのは、時価総額の小さな新興市場の株式といわれています。積極的な運用を目指す場合、個人投資家は新興市場の銘柄を調べるのが良いでしょう。ただし新興市場は流動性の関係でリスクが高いことも覚えておいてください。

銘柄選びをする必要がある

株が難しい理由の一つには銘柄選びがあります。現在、国内の上場企業は3,800社を超えていますが、この中から株価が上昇しそうな銘柄を選ぶのは大変です。

銘柄選びは各業界の動向を理解し、どの業界のどんな企業が将来的に有望なのか判断する必要があります。

銘柄選びに慎重になればなるほど迷ってしまい、知識も経験もない初心者にとっては、砂に埋もれたコインを探すような難しい作業だと感じてしまうこともあるでしょう。

今が割高か割安か判断しなければならない

次に、投資する銘柄を選んだとしても、その銘柄の株価が割高なのか割安なのか判断が難しいことが挙げられます。銘柄を決めるとすぐに買いたくなりますが、買いたいと思ったときが買い時とは限りません。

銘柄を選ぶ際に、株式のレポートや雑誌を見て「株価が割安だからチャンス」「割高だから警戒した方が良い」という言葉を参考にしている方は注意が必要です。

なぜなら、公にされている情報を参考にするとその情報を見た人が同じ様に売買する可能性が高いです。その結果、かえって購入時に割高になってしまっていたり、売却時に割安になってしまっているケースも考えられます。

また、その企業にとって現在の株価が割安なのか、割高なのかを判断する基準として、PER（株価収益率）やPBR（株価純資産倍率）などがあります。

これらの指標は、投資判断をする上で1つの参考にはなりますが、あくまで目安のため、実際の株価変動が理論通りに行かない場合も少なくありません。

将来的な市場や株価の変動は誰も予想できない

投資が難しいと言われる理由として、将来的な市場や株価の変動は誰も予測できないという点が挙げられます。

多くの投資家は、テクニカル分析を行うことで株価を予測しますが、実際のところ将来の市場や株価の変動は誰にもわかりません。株式市場は、経済状況、政治的な出来事、自然災害など、多岐にわたる外部要因によって日々変動します。これらの要因は予測が難しく、投資家が安定した収益を見込むことを困難にします。

一例として、フィットネスブームで急成長していたトレーニングジムのRIZAPを挙げて紹介しましょう。同社は、2017年11月の株価最高値では1,474円まで上昇していました。

しかしその後、M&Aによる企業買収の失敗で経営が悪化し、2023年11月時点では287円にまで下落しています。つまり株価最高値で株を購入した投資家は、現在資産が5分の1程度にまで下落してしまったということです。

また、このような企業単位の大暴落だけでなく、ほとんどの企業の株価が暴落するような予期せぬ出来事が起こる可能性も否定できません。

2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックにより、世界的に株価は暴落しましたが、おそらくこれを予想できた方はいないでしょう。将来的な市場の変動は誰にも予想できないことを前提に、できるだけリスクを抑える投資手法を身につける努力をしましょう。

感情に流され誤った判断をしてしまうことがある

株式投資では、感情に流され誤った判断をして失敗することがあります。特に初心者が稼げない理由としては、ギャンブル的な株式投資をしてしまっている場合が多いです。

具体的には「なんとなくこの株は上がりそう」「この会社はCMもやってるしイメージが良いから買ってみよう」というような、株価が上がる根拠がないのに自分の勘で勝負するような投資です。

しかしこのような感覚で運用をしている方は、2008年の「リーマンショック」のような暴落が起きると、焦って「狼狽売り」をしてしまう傾向があります。そしてその結果大きな損失を被り、「二度と株なんてやるものか」と運用を辞めてしまった人も多いでしょう。

しかし2020年11月のNYダウは、過去最高値を更新しました。つまり、長期目線で投資を続けていれば、リーマンショックの暴落を乗り越えることができたわけです。

このように、苦しい局面でも感情に流されずに長期目線で投資をすることが大切です。一方でこれは結果論であり、暴落の局面でも株を保有するという選択が必ずしも功を奏すわけではないことには注意しましょう。

株が難しいと感じる方におすすめの投資商品

インデックスファンド

「投資で成功する自信がない」「手堅く運用したい」「精神的な負担が大きい投資手法は自分に向いていない」と思った方はインデックスファンドがおすすめです。

インデックスファンドとは、ある特定の指標（インデックス）と連動した値動きをする投資信託のことです。指標には、日経平均株価などの「株式指数」などが使われます。

例えば「日経平均株価（日経225）」の値動きに連動するインデックスファンドに投資をするだけで、東証1部上場企業にバランス良く分散投資していることになります。

インデックスファンドについて詳しく知りたい方は「インデックスファンドとは何かわかりやすく解説！意味や運用メリットは？」もぜひ参考にしてください。

プロに運用を任せられる商品

自分で株を運用するのが難しいと思う方は、プロに運用を任せるという方法もあります。プロに運用を任せられる代表的な投資商品としては、ヘッジファンドや投資信託が挙げられます。

中でもヘッジファンドは、さまざまな取引手法を駆使して市場環境に関係なく利益を追求することを目的としたファンドです。

ヘッジファンドは、機関投資家でなければ取り扱えない金融商品を取り扱うだけでなく、分散投資をすることでリスクヘッジをしながら利益を追求します。

このようにヘッジファンドは運用のプロに任せることができるため、自分で投資するよりも成功率を高めて運用することができるでしょう。

分散投資について詳しく知りたい方は「【分散投資とは？】資産運用における意味やメリットをわかりやすく解説！」をぜひ参考にしてください。

また、他にどのような資産運用方法があるのか知りたい方は「資産運用とは？運用方法や投資種類の特徴をわかりやすく解説！」もぜひ参考にしてください。

株が難しいと思う方はヘッジファンドダイレクトにご相談ください

ここまで見てきた通り、株式投資にはさまざまな要素が関連してくるため、初心者が成功するのは難しいと言えます。そのため「資産運用はしたいけれど、初心者が株を始めるのは難しそうだから」と、なかなか一歩を踏み出せないでいる方も少なくありません。

そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、株以外にもあなたの投資目標やニーズに合致した理想的な商品を紹介しているので、納得できる資産運用を実現します。