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アービトラージ戦略
アービトラージ戦略とは、裁定取引と呼ばれる。同じ商品で価格が分かれていれば、その差を収益源にする取引。
割高な銘柄を空売りし、割安な銘柄を購入する。ここで重要なことは正確な理論価格を算定することは出来なくても、相対的な割高度割安度が算定できれば良いということである。
具体的に表現すると、相場が1つ150円のリンゴがあると仮定する。100円のリンゴを購入し価格が上昇するのを待ち、200円のリンゴを空売りして150円まで下落するのを待つ。その価格の間で儲ける方法をアービトラージ戦略と呼ぶ。
分散投資によりリスクを減少させるよりも積極的に市場リスクをコントロール可能なことから、ヘッジファンドが好んで使う手法である。
下げ相場でもリターンを目指せる点で魅力的な投資戦略ではあるが、割高なものが割高に、割安なものが割安になる異常な環境下では予想外に大きなマイナスになる可能性がある。
また最近はテクノロジーが進化しているため、以前よりも価格の歪みができにくくなっている。そのためアービトラージを用いた戦略を実行する機会が減少傾向にある。そうした機会の減少をレバレッジを高めることで補うことが増えているが、その分リスクも高くなっている。この戦略は株式市場のみならず、為替市場、コモディティ市場でも発生する可能性がある。
アービトラージの各種戦略
1. アービトラージ
アービトラージとは、価格の不一致を利用してリスクのない利益を得る取引のことを指します。これは異なる市場や異なる金融商品間で同じ資産の価格差を利用することにより実行されます。
2. 統合アービトラージ(Merger Arbitrage)
企業の合併や買収(M&A)に関連する情報を基に、買収される企業の株式を買い、買収する企業の株式を売ることで利益を得る戦略です。この戦略は、合併や買収が完了することで生じる価格の差異を利用します。
3. 資本構造アービトラージ(Capital Structure Arbitrage)
同一企業の異なる証券(例えば、株式と債券)間の価格差を利用するアービトラージ戦略です。この戦略は、企業の資本構造内の不整合を利用して利益を得ます。
4. 相対価値アービトラージ(Relative Value Arbitrage)
相関関係にある二つの資産の価格差異に注目し、一方を買い(ロング)もう一方を売り(ショート)することで利益を狙う戦略です。これには、株式のペアトレードや債券のスプレッド取引が含まれます。
5. コンバージョンアービトラージ(Convertible Arbitrage)
転換社債(株式に転換可能な債券)を買い、それに対応する株式を売ることで、転換プレミアムや価格の不一致から利益を得る戦略です。この方法は、転換社債と株式の価格関係の非効率性を利用します。
6. 統計的アービトラージ(Statistical Arbitrage)
統計的な手法を用いて、歴史的な価格データやその他の金融指標に基づいて、価格の戻りや逆転を予測し、利益を狙う戦略です。このアプローチでは、大量のデータ分析と複雑な計算が必要となります。
関連用語: ショート 、 コモディティ 、 ボラティリティアービトラージ