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EB債(他社株転換可能債)とは?リスクや発行体のメリット、ノックインなどの仕組みをわかりやすく解説!

EB債(他社株転換可能債)とは?リスクや発行体のメリット、ノックインなどの仕組みをわかりやすく解説!

金融市場は日々進化し、多様な投資商品が登場しています。その中でも、高利回りで注目を集めているのが「EB債」、正式には「エクスチェンジャブル・ボンド」と呼ばれる投資商品です。このEB債は、他社の株式に転換可能な特性を持ち、高いリターンを求める投資家からの関心が高まっています。しかし、その仕組みやリスクは一般的な債券とは異なります。本記事では、EB債の基本的な概念、メリット、そしてノックインという特有の仕組みについてわかりやすく解説します。投資の選択肢としてEB債を検討している方、または新しい金融商品に興味を持つ方に向けて、明確で有益な情報を提供いたします。

目次

EB債とは?

EB債とは、いわゆる仕組債と言われる債券の一種であり、証券会社で販売されている複雑な金融商品です。Exchangeable Bondの略であり、日本語にすると「他社株転換可能債」呼ばれています。

EB債は、通常の債券とは仕組みが少し変わっています。連動する株価の変動結果によっては、満期日に償還金が支払われる代わりに、債券の発行元とは異なる株式で償還されることがあります。

もし株価の変動がなければ、通常の債券と同じく「満期が来たら額面の全額が償還される」債券ですが、株価変動が大きい場合、償還される株式の金額が投資した金額を大きく下回ることもあるため、リスクが高い商品と言えます。

そのぶん利率は他の債券に比べて高く設定されているので、「ハイリスク・ハイリターン」の商品です。そのためEB債を購入する際は、商品知識や投資環境などをしっかりと見極めて購入する必要があります。

また、仕組債について詳しく知りたい方は「【仕組債とは?】ノックインのカラクリ、種類やリスクをわかりやすく簡単に解説!」も参考にしてください。

EB債の「ノックイン」「ノックアウト」とは?

EB債やリンク債などの仕組債を説明するには、最初にノックインとノックアウトの仕組みを理解しておく必要があります。どのような仕組みなのか、それぞれ見ていきましょう。

ノックイン

ノックインとは、EB債に連動している株式の価格や経済指数などの値が、あらかじめ設定されている判定水準を下回ってしまうことをいいます。また、その定められた価格を「ノックイン価格」といいます。

EB債の満期までに1度でもノックイン価格を下回ってしまうと、購入したEB債で設定された方法で償還されてしまいます。保有者の意思に関係なく償還されますので、ノックイン事由に該当すると、高金利の恩恵も受けることができなくなってしまいます。

ノックアウト

ノックアウトとは、EB債に連動している株価や株価指数が判定水準以上になることで、ノックインの逆の意味になります。このときの判定水準の価格のことを「ノックアウト価格」といいます。

期間内に連動している株価や株価指数がノックアウト価格を上回った際は、購入したEB債で設定された方法で自動で償還されてしまいます。つまりノックインと同様に、償還されたら利息の恩恵を受けることができなくなってしまうという側面があります。

EB債のメリット

EB債のメリット

高いクーポン(利子)の受取可能性:

EB債は、通常の債券に比べて高いクーポン(利子)を提供する可能性があります。これは、投資家がリスクを取ることで報酬を受け取ることができるためです。高いクーポンは、投資家にとって魅力的な収益をもたらす可能性があります。

例えば、個人向け国債の年利率は0.05%になっています。100万円で国債を購入したら年に500円の利息がつく計算です。

それに比べてEB債の場合は、商品にもよりますが、初回の利息受取時の利率が固定利率で10%に設定されているものもあります。100万円で購入したら、10万円の利息がつく計算です。

その後は、利率決定日の対象銘柄終値によっては利率が下がってしまうこともありますが、国債や定期預金と比べて多くの利息を受け取れる点は、購入する大きなメリットになるでしょう。

「プットオプションの売り」を内包することによる利益:

EB債には、プットオプションという特別な特性が内包されています。これは、特定の条件下で債券を発行者に売り戻す権利を投資家に与えるものです。このオプションの存在により、市場の変動や不確実性に対する保護を受けることができます。さらに、このオプションを利用することで、追加の利益を得ることも可能です。

EB債のリスクやデメリット

価格変動リスク

EB債の1つ目のリスクやデメリットとしては、価格変動リスクがあります。EB債は、これまでも説明した通り、株価や株価指数などの参照指数によって自動で償還される可能性のある債券になります。

特にノックイン価格やノックアウト価格が設定されているので、例えば米大統領選挙などの大きなイベントで市場が乱高下した際には注意が必要になります。

ある程度市場が安定しているときに買うのは良いかもしれませんが、市場では何が起こるかわからないので、自動で償還されるリスクがあるということは肝に銘じておかなければなりません。

クーポン(利子)減少リスク

EB債には、クーポン(利子)減少のリスクがあります。EB債の中には、デジタルクーポンといって、償還だけでなく利子の決定も参照指数の結果で決まる商品があります。

最初にもらえる利率は固定利率で、高い利子を受け取れることが多いですが、2回目以降の利子の受取は、設定している株価や株価指数によって決まることになります。その結果、利子がかなり少なくなってしまうこともあります。

例えば、最初の固定利率が額面に対し年10%の利率で設定されていても、次回以降の利率で参照指数を下回ると、年0.1%と利率がかなり小さくなってしまうことがあります。

このような仕組みから、当初期待していたクーポン(利子)を受取ることができないケースが多々見受けられます。

信用リスク

EB債を発行する発行元の信用に対するリスクもあります。発行体の債務状況に変化が生じ、経営が滞ったり破綻することで、元本や利息が受け取れなくなるリスクが信用リスクに当てはまります。

EB債の発行体が利息の支払いができないと、債券を発行している発行体の信用は下がってしまいます。そうなると債券自体の価格は下がり、保有者は損失を被ることなります。

どんなに高い金利を得られても、債券の価格が下がってしまっては意味がないので、発行元の信用性をしっかりと見極めることも重要です。

証券会社のスプレッド(値ザヤ)が大きい

EB債は販売する証券会社にとって多くの利益を取れる商品と言われており、その結果、購入する方にとってはデメリットが生じています。証券会社の利益の中心は販売手数料ですが、売買の価格差でも利益をとっていて、これを「スプレッド(値ザヤ)」と呼びます。

物の売買では「安く買って高く売る」が鉄則になりますが、証券会社としては、顧客に「高く買ってもらい、安く売ってもらう」ことができるのがEB債です。顧客に買ってもらう金額よりも償還する時点での価格が小さければ、その差分が利益になっているのです。

またEB債の価格は、販売する証券会社が設定することになっています。そのため、EB債で早期償還の条件を満たした際には、証券会社のメリットが大きい、つまり顧客が損をする場合がほとんどです。

EB債は発行体のメリットが大きい?

EB債の発行体は、大きなメリットを受けることができます。それは、EB債を発行することで時価下落時の保険になるということです。

詳しい説明は省略しますが、発行体はプットオプションを購入することになるので、下落時のリスクをヘッジすることが可能になります。さらに仲介した証券会社も儲かりやすい債券であることを考えると、EB債は発行体としては発行しやすい債券になるでしょう。

このように金融商品を理解する上では、購入する側のメリットやデメリットだけでなく、発行体や仲介する証券会社のメリットやデメリットも合わせて考えるようにしましょう。

また、EB債以外の金融商品についても知りたい方は「資産運用とは?運用方法や投資種類の特徴をわかりやすく解説!」も参考にしてください。

EB債と他の仕組債との違い

EB債、または交換可能債は、特定の株式に交換可能な債券です。これは、他の多くの仕組債とは異なる特性を持っています。他の仕組債との違いは、対象となる資産が株式であることです。他の仕組債には、株価指数連動債、金利連動債、通貨連動債などがありますが、これらの仕組債の対象となる資産は、株式ではなく、株価指数、金利、通貨などの指数です。
以下は、EB債と他の主要な仕組債、特に株価指数連動債との違いに焦点を当てた比較です。

項目EB債株価指数連動債
交換の対象特定の企業の株式特定の株価指数
価格変動の影響交換対象となる企業の株価の変動に直接影響指数全体の動きに影響、個別の企業の株価の変動には直接影響しない
リスク交換対象の企業のパフォーマンスに依存、リスクが高い可能性多くの企業の株価に連動、リスクが分散される可能性
償還方法期限時に現金で償還または指定された株式に交換期限時に指数のパフォーマンスに基づいて現金で償還または新しい債券にロールオーバー

EB債の購入や運用を考えている方は?

ここまで見てきた通り、EB債は通常の債券にはない高い利息が期待できることが特徴です。一方で「EB債で高い利子を受け取りたいが、商品の仕組みやリスクのことがよくわからない」という人も少なくありません。またリスクが高いと思われている方も少なくないのではないでしょうか。

そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、富裕層向けに2000万円から海外の一流のヘッジファンドへの投資をアドバイスしています。

海外の一流投資家はEB債を買うことは稀ですが、ヘッジファンドは近年そのニーズが高まってきています。あなたに合ったヘッジファンドがきっと見つかるでしょう。

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1395.9億円(2023年12月末時点)。
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

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金融商品取引業者 関東財務局(金商)第532号
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