インザマネー

「インザマネー（In-the-Money, ITM）」は、オプション取引において使用される用語で、オプションが行使価値を持つ状態を指します。具体的には、オプションの行使が即座に利益を生む場合に、そのオプションはインザマネーとされます。この状態は、コールオプションとプットオプションで異なる条件を示します。

1. コールオプションの場合： コールオプションがインザマネーであるとは、そのオプションの行使価格が現在の市場価格よりも低い場合を指します。これは、オプションを行使することで、市場価格で購入するよりも安価で株式を購入できることを意味します。例えば、株価が$100の時に$90の行使価格のコールオプションを持っている場合、このオプションはインザマネーです。
2. プットオプションの場合： プットオプションがインザマネーであるとは、そのオプションの行使価格が現在の市場価格よりも高い場合を指します。これにより、オプションを行使することで、市場価格よりも高く株式を売ることが可能となります。例えば、株価が$80の時に$90の行使価格のプットオプションを持っている場合、このオプションはインザマネーです。

インザマネーのオプションは、オプションの保有者にとって魅力的な選択肢となり、通常、そのプレミアム価格も高くなります。この状態は、オプションが現実的な価値（内部価値）を持つことを示し、行使すると即座に利益を得ることができるため、オプション取引において重要な指標の一つです。

市場価格：100円
権利行使価格：90円
この状況で期日が到来して権利行使を行った場合、10円の利益が出る。この状態のことをインザマネーという。

具体的例
市場価格：100円
権利行使価格：110円
この状況で期日が到来して権利行使を行った場合、10円の損失が出る。この状態のことをアウトオブザマネーという。

関連用語： アウトオブザマネー 、 コールオプション 、 オプション取引 、 プットオプション