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【2023年】ヘッジファンド戦略別リターンランキング

投資の世界において、ヘッジファンドはその多様な戦略と驚くべき成績で常に注目を浴びてきました。特に2023年の上半期は、クレディスイスの事実上の破綻など世界経済の変動と市場の新たな展開によって、ヘッジファンドの活躍の場となりました。この半年間でのヘッジファンドのパフォーマンスを詳しく分析し、戦略別のリターンランキングをご紹介いたします。

この記事では、2023年の7月までのデータを駆使して、主要なヘッジファンドの戦略別リターンランキングを解説します。

目次

戦略別リターンランキングTOP5(2023年7月時点)

順位戦略名リターン
1位エマージングマーケットMENA指数+19.75%
2位テクノロジー指数+18.18%
3位エマージング・マーケット・ラテンアメリカ株式指数+17.46%
4位エマージング・マーケット・イースタン・ヨーロッパ指数+14.26%
5位エマージング・マーケット・グローバル株式指数+11.18%
バークレイヘッジ・インデックスより作成

2023年7月までのヘッジファンドの概況をて行きましょう。インデックス別のトップ5はヘッジファンドインデックスの中で、特に新興市場に関連するものが目立つ結果となっています。EMERGING MARKETS MENA INDEXが19.75%とトップのリターンを達成し、続いてTECHNOLOGY INDEXが18.18%で2位を確保。ラテンアメリカの新興市場、すなわちEMERGING MARKETS LATIN AMERICAN EQUITIES INDEXが17.46%で3位に、さらにEMERGING MARKETS EASTERN EUROPE INDEXが14.26%で4位を獲得しました。そして、広範囲にわたる新興市場をカバーするEMERGING MARKETS GLOBAL EQUITIES INDEXが11.18%で5位を占めています。これらの結果から、新興市場関連のインデックスが特に強いパフォーマンスを示している一方で、テクノロジーセクターも堅調な結果を出していることが読み取れます。

ヘッジファンド独自の戦略のパフォーマンス

当コラム戦略記事で解説しているようなヘッジファンドならではの投資戦略は、どのような結果を残しているのでしょうか。5つピックアップして紹介します。

①株式ロング・ショート戦略 +3.29%

株式のロング・ショート戦略は、投資家が市場の上昇や下降に関わらず利益を追求するための戦略です。この戦略では、一部の株を購入(ロング)し、同時に他の株を売却(ショート)することで、市場全体の動きに対してヘッジ(保険)をかけながら利益を目指します。

2023年のEquity Long Short Indexは、堅調なスタートとなりました。一部の月ではプラスのリターンを達成し、特に1月と6月に強いパフォーマンスを示しました。一方で、市場の不安定さが2月と5月にマイナスの影響を与えました。全体としてはプラスの方向に推移しており、ロングとショートの戦略の組み合わせがバランスを保ちつつリターンを生み出している印象です。

1月2月3月4月5月6月7月
1.84%-0.50%-0.02%0.20%-0.27%1.23%0.79%

②グローバルマクロ戦略 +2.06%

グローバルマクロ戦略は、経済的な状況や市場の動向、政治的な要因など、国際的な視点で捉えたマクロ経済の要素を考慮に入れながら、投資やビジネスの戦略を計画するアプローチです。主に大規模な投資家や企業が採用することが多い戦略で、グローバルな視野を持ちつつリスクとリターンを最適化しようとするものです。

2023年のGlobal Macro Indexも、堅調なスタートの年となりましたが、2月から5月にかけてマイナスが続くなど、マクロ環境の変化が前半に起こっていたことがわかる実績となっています。全体としては、市場の変動に適応しつつ年間でプラス2.06%のリターンを達成しています。総じて株式ロングショート戦略と同じ月に大きなマイナスとなっているため、インフレやシリコンバレーバンクやクレディスイスの破綻などによる影響が色濃く出ています。

1月2月3月4月5月6月7月
1.61%-0.88%-0.48%-0.12%-0.83%2.27%0.53%

③ディストレスト証券戦略 +0.18%

「ディストレスト証券戦略」とは、金融市場において、財務的な困難や経営の悪化などにより、企業の債券や株式などの証券が市場価格よりも低い価格で取引されている状況を利用する投資戦略のことです。通常、ディストレスト(困難)な状況にある企業の証券は投資家から避けられる傾向があるため、その価格が下落し、割安な評価を受けることがあります。

Distressed Securities Indexは、2023年において変動のあるパフォーマンスを示しました。年初からの累積リターンはわずか0.18%となりました。3月には-2.66%と大幅なマイナスが記録されましたが、他の月では小幅なプラスのリターンが見られました。全体としては、困難な状況にある証券の投資戦略を取るこの指数は、安定した成績を残す一方で、市場の振れ幅にも影響を受けていることが分かります。

1月2月3月4月5月6月7月
1.03%0.12%-2.66%0.39%0.17%0.72%0.47%

④イベントドリブン戦略 +4.5%

イベントドリブン戦略は、特定の出来事(イベント)が発生した際に、それに適切な対応をするビジネスや技術の戦略です。この戦略では、事前に予測される事象や状況に対する計画を立てるのではなく、具体的なイベントが発生した時点で適切な対応をすることが重視されます。

買収や合併といった企業固有のイベントを収益機会とするEvent Driven Indexは、2023年の上半期において変動のあるパフォーマンスを示しています。年初から7月までの累積リターンは4.50%となり、ポジティブな成績を収めました。1月と6月には特に強いプラスのリターンが記録され、年初からの収益を支えました。一方で、3月と5月にはマイナスの影響が見られましたが、全体的にはポートフォリオ内のイベント関連戦略が安定した成績を維持している印象です。

1月2月3月4月5月6月7月
3.15%-0.41%-1.71%0.91%-1.73%2.49%1.83%

⑤転換社債アービトラージ戦略 +2.81%

転換社債アービトラージ戦略は、企業が発行する転換社債(Convertible Bonds)という金融商品を活用して利益を上げる投資戦略です。転換社債は、一般的な債券とは異なり、将来株式に転換できる特別な条件を備えています。これにより、投資家は将来的な株価上昇の恩恵を受けることができます。

Convertible Arbitrage Indexは、2023年の上半期において安定したパフォーマンスを示しています。年初から7月までの累積リターンは2.81%となり、穏やかながらポジティブな成績を維持しています。1月と5月には特にプラスのリターンが見られ、コンバーチブル債券アービトラージ戦略がうまく機能した可能性があります。マイナスの月も見られましたが、全体的には市場の変動に対するヘッジ効果を備えつつ、一定のリターンを提供している印象です。

1月2月3月4月5月6月7月
1.34%-0.33%-0.28%0.16%0.60%0.78%0.53%

おわりに

どれだけ優秀なファンドマネージャーでも、将来の出来事を全て予測することはできません。相場に関係なく絶対収益を追求するしても、想定外の出来事により期待通りの成果をあげられないことも当然あります。

今回コロナショックに対する値動きや回復のスピードなどを戦略別に振り返ることで、それぞれの戦略が相場の暴落時にどのように動くかをある程度予測できるようになりました。

もちろんヘッジファンド毎に特徴は異なり、同じ戦略でもそのパフォーマンスは全く異なります。

相場の暴落に備えるためにヘッジファンドをポートフォリオに組み込む投資家が増えてきていますが、投資するファンドのリスクや特徴を把握しておくことで自分のイメージと近い運用ができるのではないでしょうか。

ヘッジファンドダイレクトでは、投資家の様々なニーズに合わせて、最適なヘッジファンドを紹介しています。世界トップクラスのヘッジファンドに興味がある方はぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1395.9億円(2023年12月末時点)。
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

ヘッジファンドダイレクト株式会社
金融商品取引業者 関東財務局(金商)第532号
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