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インデックスファンドとは何かわかりやすく解説!意味や運用メリットは?

インデックスファンドとは何かわかりやすく解説!意味や運用メリットは?

近年、投資の世界で注目を集めている「インデックスファンド」。この言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、具体的にはどのようなものなのでしょうか? そして、なぜ多くの投資家から支持を受けているのでしょうか? この記事では、インデックスファンドの基本的な概念から、その運用上のメリットまで、わかりやすく解説していきます。

目次

インデックスファンドとは?

インデックスファンドは、特定の市場指数に連動して運用される投資信託の一種です。このファンドの目的は、指定された市場指数のパフォーマンスを模倣することにあります。例えば、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動するインデックスファンドが存在します。

この他にも債券や不動産に関する経済指標をベンチマークとしたインデックスファンドも存在します。

主な特徴:

  1. パッシブ運用: インデックスファンドは、アクティブに銘柄を選択したり、市場の動向を予測することなく、指定された市場指数に従って資産を運用します。これにより、運用コストが低く抑えられることが多いです。
  2. 低コスト: 上記のパッシブ運用の特性から、アクティブファンドと比較して経費率が低いことが一般的です。
  3. 透明性: インデックスファンドは、その構成銘柄が公開されているため、投資家はどの銘柄に投資しているのかを容易に確認することができます。
  4. 分散投資: 指数に含まれる多数の銘柄に投資するため、リスクの分散が期待できます。

インデックスファンドは、そのシンプルな運用方針と低コストの特性から、多くの個人投資家にとって魅力的な投資手段となっています。特に、長期的な資産形成を目指す投資家には、インデックスファンドがおすすめされることが多いです。

インデックスファンドのベンチマークとなる代表的な指数の種類

インデックスファンドのベンチマークとなる代表的な指数の種類

株式

対象国指数
国内日経平均株価(日経225)
TOPIX(トピックス、東証株価指数)
東証マザーズ指数
JPX日経インデックス400
先進国ダウ平均株価(NYダウ)
S&P500指数
NASDAQ(ナスダック)
MSCIコクサイ・インデックス
新興国MSCIエマージング・マーケット・インデックス

日経平均株価(日経225)

日経平均株価は日本の株式市場において、代表的な指標の一つです。

日本の代表的な株式市場として東京証券取引所があります。その第一部に上場している銘柄は現在2000銘柄ほどです。

日経平均株価は、その2000銘柄の中でも特に取引が活発で流動性が高い225銘柄を日本経済新聞社が選定し、各社の株価の平均をとって算出しています。そのため日経225とも呼ばれています。

単純平均を取っているため、飛びぬけて株価の高いもしくは低い銘柄が出た場合、その価格に引っ張られてしまうなどのデメリットはあります。一方で、1949年から続いている株式指標であり、長期的に動向を見ることができることが最大のメリットです。

また、テレビのニュースや新聞でも毎日必ず取り上げられる指標なので、容易に指標の変動を確認できることもメリットになるでしょう。

S&P500指数

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQの3つの株式市場に上場している銘柄のうち、代表的な500銘柄を元に算出されています。

日経平均株価と違い、
・複数の市場から銘柄を選んでいる
・算出方法が単純平均ではなく時価総額加重平均型株価指数である
という特徴があります。

これらの特徴からS&P500は、アメリカの株式市場および経済動向をより忠実に反映する指標として、世界各国のさまざまなファンドのベンチマークとして採用されています。

MSCIエマージング・マーケット・インデックス

MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、新興国の株式を対象とする株価指数です。

中国、韓国、台湾、インド、ブラジルを中心に、20~30か国の新興国の大型株と中型株を対象に、MSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出しています。

1988年から算出し始めたので比較的新しい指標ではありますが、投資機会の多い新興国の状況を表す指標として、世界各国の投資家からも注目されています。

一方で中国が全体の4割を占める組み入れ比率になっているので、どうしても中国の株価や経済状況に指数が引っ張られる傾向にあります。

債券

対象国指数
国内NOMURA-BPI 総合指数
先進国FTSE世界国債インデックス
新興国JPモルガンGBI-EMグローバル ダイバーシファイド

NOMURA-BPI総合指数

NOMURA-BPI総合指数は、日本の公社債(国債や社債等)市場の動向を表す代表的な指数です。野村證券金融経済研究所が開発・算出を行っており、1983年12月末を100として数値が算出されています。

債券市場と聞くとなかなかイメージが沸かないかもしれませんが、一般的に株式市場より変動幅が少ないため、比較的リスクが低い市場と言われています。

金融機関でも債券を中心としたファンドは多く販売されており、そのファンドのベンチマークとしてこのNOMURA-BPIはよく使用されています。

REIT

対象国指数
国内東証REIT指数(日本不動産)
先進国S&P先進国REITインデックス
新興国S&P新興国REITインデックス

東証REIT指数(日本不動産)

東証REIT指数は、東京証券取引所に上場しているREIT(不動産投資信託)の全銘柄を対象にした指数です。そもそもREIT(不動産投資信託)とは、「Real Estate Investment Trust」の略語で、実際の不動産に投資を行う投資信託です。

不動産への投資といっても、不動産の値上がり収益を狙うというよりは、投資によって購入した不動産から得られる賃料収入を主な収益源としています。REITによって投資先の不動産が異なるので、それに併せて指数の値動きも異なってきます。

その中でも東証REIT指数は、複数存在するREITの値動きを総合的に表したもので、REIT市場自体が活況なのかどうかの基準となる指標です。

また、おすすめのインデックスファンドについて詳しく知りたい方は「インデックスファンドでおすすめの銘柄!株式や債券、不動産(REIT)に関連する人気商品はどれ?」もぜひ参考にしてください。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いは?

インデックスファンドとよく比較されるファンドとしてアクティブファンド、というものがありますが、これらの違いはいったい何なのでしょうか。

これまで説明した通り、インデックスファンドは何らかの経済指標をベンチマークとし、その指標に沿うようなパフォーマンスを目指します。

これに対してアクティブファンドは、何らかの経済指標をベンチマークとし、その指標を上回るようなパフォーマンスを目指すファンドです。

これだけ聞くと、インデックスファンドよりアクティブファンドの方が優れているように聞こえますが、注意しなければならないのは、アクティブファンドはベンチマークを上回ることもあるが、下回ることもあるということです。

したがって、アクティブファンドはインデックスファンドより基本的に変動幅が大きくなるので、攻めの運用を行いたい方におすすめできるファンドです。

一方でインデックスファンドは、アクティブファンドよりローリスクローリターンであり、守りの運用をしたい方におすすめできるファンドと言えるでしょう。

比較項目インデックスファンドアクティブファンド
リターン
リスク
おすすめな人守りの運用をしたい方攻めの運用をしたい方

インデックスファンドのメリット

インデックスファンドのメリット

市場全体へ分散投資できる

インデックスファンドにはさまざまなメリットがありますが、その内の一つが市場全体へ分散投資をしているのと同じ意味合いがあるということです。

例えば株式を例にとってみた場合、個人で買える株の銘柄数には資金的な限界があります。一方で、日経平均株価に連動するようなインデックスファンドを購入することは比較的容易です。

日経平均株価は東証一部に上場している225銘柄の株価の平均です。この日経平均株価に連動するようなインデックスファンドを購入した場合は、少ない資金で225銘柄に分散投資を行ったのと同じような効果を得ることができます。

運用手数料が安い

また、インデックスファンドは運用手数料が安いことも特徴です。

金融機関の窓口販売においても窓口手数料は安く抑えられているほか、ネットでの購入においては販売手数料を0%としている金融機関も少なくありません。また、運用にかかるコストも低く、年間1%以下で設定されているものがほとんどです。

一方でアクティブファンドは、ベンチマークの指標を上回ることを目標としているため、市場の専門家やさまざまな運用手法、システムを導入していることが多く、販売手数料や運用コストがかかってしまいます。

そのため販売手数料として2~3%、運用のコストとして年間1%以上かかるものが多く散見されます。

わかりやすくて知識がいらず初心者向け

アクティブファンドはさまざまな手法を取り入れて運用を行っているため、値動きの理由がわかりづらいという側面があります。専門的な知識がないと、どのような相場に強いファンドなのかの判断ができないケースが多く見受けられます。

一方でインデックスファンドは指標に沿うように作られているため、仕組みがわかりやすくなっています。

また専門の情報やサイトを見なくても、新聞やテレビのニュースで値動きの情報を入手しやすいという特徴があるため、知識がない投資初心者でも気軽に始めることができるでしょう。

また、インデックスファンドの分配金について知りたい方は「インデックスファンドの分配金(配当金)とは?仕組みやいつもらえるのかを徹底解説!」もぜひ参考にしてください。

インデックスファンドのデメリット

大きなリターンは期待できない

インデックスファンドのデメリットを挙げるとすれば、ベンチマークの指標以上のパフォーマンスを発揮することができないということです。

良くも悪くもベンチマークに沿うように作られているので、ベンチマークが上昇するときはファンドの価格も上昇し、ベンチマークが下落するときにはファンドの価格も下落します。

そのため、相場以上に大きく資産を増やすような資産運用がしたい方にはおすすめできません。

インデックスファンドの平均利回りがどのくらいか具体的に知りたい方は「インデックスファンドの平均利回りはどのくらい?仕組みや計算方法を解説!」もぜひ参考にしてください。

国内には投資商品が少ない

日本は世界各国に比べて、そもそも購入できる投資商品が圧倒的に少なくなっています。

インデックスファンドもその例外ではなく、日本国内で販売されているインデックスファンドは、世界で販売されているものと比較するとごく一部でしかありません。

そのため、世界中にある多くの投資商品の中から納得感を持って選択したい方にとっては、国内の投資商品だけでは比較対象が少ないと感じてしまうかもしれません。

インデックスファンドよりも大きなリターンを狙いたい方は?

ここまで見てきた通り、インデックスファンドは相場環境に合った運用成果を出せるのが特徴です。手数料も安く、手軽に分散投資ができるので投資初心者の方にはおすすめです。

一方で、ベンチマークの指標に連携しているため、相場以上の成果を出すことが難しいという特徴もあります。「自分で投資をするのは不安だけど、インデックスファンドよりも大きなリターンを狙いたい」という人も少なくありません。

そんな方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。ヘッジファンドダイレクトでは、あなたの投資目標やニーズに合致した理想的な投資商品を紹介しているので、納得できる資産運用をサポートします。

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1395.9億円(2023年12月末時点)。
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

ヘッジファンドダイレクト株式会社
金融商品取引業者 関東財務局(金商)第532号
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