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ETF/上場投資信託

ETF(Exchange Traded Fund)は、取引所上で売買される投資ファンドの一種です。ETFは、主に株式や債券、コモディティなどの資産を保有し、その資産のパフォーマンスを追跡することを目的としています。ETFは、投資家が容易に資産クラスや市場にアクセスできるように設計されており、多様な投資戦略やポートフォリオ管理に活用されています。

ETFの主な特徴は以下の通りです。

  1. パッシブ運用:多くのETFは、特定の市場指数を追跡することを目的としており、その指数の構成銘柄を保有しています。これにより、ETFは、運用コストが低く、投資家に手間のかからない投資手段を提供します。
  2. 取引所での売買:ETFは、株式と同様に取引所で売買されるため、投資家は市場取引時間中に容易に売買できます。これにより、投資家は、リアルタイムの価格でETFを売買し、ポートフォリオの調整や資金の出入りを容易に行うことができます。
  3. 透明性:ETFは、保有資産の詳細な情報を定期的に公開しており、投資家はそのポートフォリオ構成を容易に把握することができます。これにより、投資家は、自身の投資目的やリスク許容度に応じて、適切なETFを選択することができます。
  4. コスト効率:ETFは、アクティブ運用型の投資信託などと比べて、運用コストが低いことが一般的です。これは、ETFが主にパッシブ運用であるため、アクティブ運用型の投資信託と比べて運用やリサーチに関するコストが低く抑えられることが主な理由です。
  5. 税制上の利点:一部の国では、ETFに税制上の利点があります。例えば、アメリカでは、ETFの売買に伴うキャピタルゲイン税が、投資家がETFを売却する際にのみ課税されるため、税負担を最小限に抑えることができます。

ETFは、投資家が多様な市場や資産クラスに簡単にアクセスできる手段を提供し、ポートフォリオの多様化やリスク管理を容易にします。また、投資家は、国内外のさまざまな市場やセクター、投資テーマに対応したETFを選択することができます。例えば、特定の国や地域の株式市場、債券市場、業種別の株式市場、新興市場、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資などのETFがあります。

ETFは、個人投資家や機関投資家にとって、手軽で低コストな投資手段として人気があります。しかし、すべてのETFが同じリスクやリターン特性を持つわけではなく、投資家は、自身の投資目的やリスク許容度に応じて、適切なETFを選択する必要があります。

また、ETFにはリスクも存在します。例えば、追跡対象の指数が下落した場合、ETFの価格も下落します。さらに、追跡誤差(トラッキングエラー)と呼ばれる、ETFのパフォーマンスが追跡対象の指数と完全に一致しないリスクもあります。これは、運用会社が指数を完全に再現できない場合や、運用コストが発生することによって生じます。

加えて、流動性のリスクも考慮する必要があります。一部のETFは、取引量が少なく、売買の際にスプレッド(売買価格の差)が大きくなることがあります。これにより、投資家が想定していた価格で売買できないリスクが生じることがあります。

ETFは上場しており株式と同じでその時の需給関係で価格が決定すします。そのため株式と同じように、売買の際に指値や成行といった執行条件を付けて発注することができます。 それに対して通常の投資信託は、上場していないためETFの様な発注の仕方はできない。 ETFの場合重要なのは、市場の需給関係で価格で価格を決定して取引される。流動性が高いことも特徴である。ETFは価格にゆがみができます。ゆがみというのは、ETFの価格と、組み入れ銘柄の価格の差ができることを意味する。投資信託はその時の適正時価で取引できます。

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この記事を書いた人

監修:柿本 紘輝(CFP証券アナリスト協会検定会員
業界最大手の投資助言会社ヘッジファンドダイレクト株式会社が運営。
富裕層向けに投資助言契約累計1395.9億円(2023年12月末時点)。
当社の認定ファイナンシャルプランナー(CFP、国際資格)、証券アナリスト(CMA)が監修して、初心者にも分かりやすく、良質な情報をお届けしています。

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