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ヘッジファンドとは、富裕層や機関投資家から集めた資金により上げ相場でも下げ相場でも絶対収益を追求した運用をするファンドのことをいう。
ヘッジファンドは、オルタナティブ投資に分類される。オルタナティブ投資とは、株式や債券以外の投資のことである。
米国の「ヘッジファンド」は、通常、主に上場証券や金融派生商品に投資する米国の民間投資パートナーシップである。もともとヘッジファンドはプライベート・インベストメント・パートナーシップであるため、SECは米国のヘッジファンドの投資家を99人に限定しており、そのうち少なくとも65人は “認定投資家 “でなければならなかった。(認定投資家とは、多くの場合、100万ドル以上の純資産を持つ投資家と定義されている)。法律の改定(セクション3(c)7)により、特定のファンドは最大500人の「適格購入者」を受け入れることができるようになった。
オフショアヘッジファンドは、通常、バミューダなどのタックスヘイブン(租税回避地)に籍を置く投資信託会社であり、リスクを軽減するためにヘッジ技術を利用することができる柔軟な法体系を持っている。オフショアヘッジファンドは、米国外の投資家の数を法的に制限していないが、米国投資家については米国のヘッジファンドと同様の規制を受けている。
ヘッジとは「リスクを回避する」という意味を持つ。株価が上昇しようが下落しようが、売り(ショート)と買い(ロング)という手法を用いて収益を上げることを目標としている。最近では年金基金もヘッジファンドを用いて運用を行っている。
日本よりも40年以上前から、アメリカトップエリートのハーバード大学やイェール大学の卒業生たちは金融業界の起業家集団であるヘッジファンド業界に集まり始めていた。現在ではハーバード大学基金の運用資産のうち、ヘッジファンドは30%以上も占めている。これはヘッジファンドによる分散投資効果が高いため、リスクあたりのリターンの向上に貢献するためと考えられる。
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監修:柿本 紘輝(CFP、証券アナリスト協会検定会員)
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