ヘッジファンドは、ハーバード大学基金などの機関投資家や超富裕層が投資対象としているアセットクラスです。世界における運用残高は626兆円(2022年3月末、1ドル=122円換算。BarclayHedge Dateより)にのぼり、ここ10年で約3倍に増加しています。
最大の特徴は、下落相場でも利益が期待できる運用手法(絶対収益追求型)。そのため、日本でも世界同時株安等に対するリスクヘッジ目的で所有する機関投資家が増加しています。
国内残高は2.2兆円、年間投資額は2,794億円(金融庁/ファンドモニタリング調査2014)
ハーバード大学基金は、ヘッジファンドをポートフォリオの一部に組み込むことで、「リスクを抑えながら、リターンを目指す」運用をしています。
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世界のヘッジファンド市場
世界のヘッジファンド市場
ハーバード大学基金の資産配分(2021年6月時点)
世界のヘッジファンドの運用割合
地域別運用残高(2022年5月末時点、Eurekahedge)
世界での地域別運用残高では圧倒的に北米が多く69%の資金を運用しています。次いでヨーロッパの20%。北米とヨーロッパでおよそ90%近くの資金を運用しています。ヘッジファンドダイレクトでご紹介するヘッジファンドもこの比率通りで北米とヨーロッパが主になります。世界のヘッジファンドの資金運用額は年々上昇し、富裕層を中心に資金運用としてヘッジファンドが一つの手法となっています。アジアでは香港とシンガポールが金融センターの中心となっており、中国系の資金は香港が多く、その他の資金はシンガポール系のヘッジファンドに集まっています。
世界のヘッジファンド投資家
投資家別投資割合(2019年:Preqin)
世界ではどんな投資家がヘッジファンドを利用しているのでしょうか。年金基金やファミリーオフィス、ウェルスマネージャーなど富裕層の資産管理者、財団などが見受けられます。このように大きな資産を持った人はヘッジファンドを資産運用の手段として利用されていることが分かります。また個人投資家だけではなく、公的な年金基金、財団の資産など社会的に立場のある富裕層がヘッジファンドを選択しています。世界的にはヘッジファンドはリスクを抑えた運用を行うための分散投資先としてのニーズが高い傾向がありますが、日本ではハイリターンを求めてヘッジファンドに投資することが少なくありません。
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