経済調査会社のナウキャストが、Tポイント会員の購買データを利用して上場企業の売上高予想を行い、ヘッジファンドなどに提供すると、ブルームバーグが報じた。
Tカードは現在、1年間に利用した会員(重複保有を除く)の数が約6500万人、日本人の2人に1人が利用している計算になり、国内の年間民間消費支出の約2%に相当する7兆円のデータを蓄積している。
ナウキャストはTポイントプログラムを運営するCCCマーケティングの購買データを機械学習モデルで解析し、四半期のうち1カ月が経過した時点で期中予想を出し、四半期終了後2週間で速報値、さらに1週間後に最終予想を提供する。この方法により、企業や証券アナリストの業績予想よりも格段に早く見通しを示せるという。
ナウキャストの顧客には、世界的なヘッジファンド数社が含まれるとされている。