世界的に広告業界が苦しい状態になり、近い将来の下落を見越してヘッジファンドが大手広告会社の株を30億ドル以上持ち越していると、フィナンシャルタイムズが報じている。
世界第1位の広告代理店グループ、英国のWPPグループは株価が下落し3年来の安値となり、年初からも10%の下落となった。そのような動きを見越していたヘッジファンドは総額9億2000万ポンド、日本円にして約1360億円の貸株を受けて空売りし、巨額の利益を挙げていると、英国の調査会社HISが明らかにしている。
ほかにもアメリカのオムニコム・グループの22億ドル相当、インターパブリックの株4億2600万ドル相当なども空売りしているという。