オンライン投資ニュースレター シトロンリサーチを運営するアンドリュー・エドワード・レフト 氏のヘッジファンドが昨年43%のリターンを上げたとロイターが報道した
レフト 氏はもともと自己資金だけを運用しており、過大評価されている、または不正に関与していると主張する企業に関する空売りのためのレポートを公開していた。昨年から外部の資金を受け入れ、ヘッジファンドとしての運用を開始したという。レフト氏はCNBCやブルームバーグなどのさまざまなメディアに頻繁に出演していた。
2019年は、2018年の相場の反動で、株式は大きく上昇し、空売りを得意とするヘッジファンドの多くはマイナスの成績に陥っていた。例えばラッセル・クラーク氏のヘッジファンドのうち、ショートポジションをメインとする旗艦ファンド、ホーセマン・グローバル・ファンドは、歴史的な上げ相場の中でショート・ベットが失敗したため、昨年は35%下落し、過去最大の年間損失となった。一方ラッセル・クラーク氏の運用するもう一つのロングポジションをメインとするヘッジファンド、ホーセマン・ヨーロピアン・セレクト戦略は、欧州株式への長期投資の恩恵を受け、年末には38%上昇した。
2019年のショートポジションを多く持つヘッジファンドにとっては困難な環境の中で、レフト氏のシトロンキャピタルは43%の高い収益を上げた。レフト氏は投資家へのレポートで「2019年のファンドの平均エクスポージャーは、ロングが75.8%、ショートが80.3%であった。」とほぼ均衡したポジションを取っていたことを明らかにしている。ロング・ポジションはBausch Health、RH、Snapで、ショート・ポジションはLigand Pharmaceuticals、Jumia Technologies、Grand Canyon Educationといった銘柄に投資していた。