ポール・シンガー氏が率いるエリオット・マネジメントが、暴落時に投資ができるように、投資家に追加で50億ドルの資金調達を投資家に打診している。この資金調達はドローダウン方式で、相場が下落した時のみ実行されるとのことだ。ヘッジファンドの資金調達方法としては珍しく、実績のある、大手のエリオット・マネジメントならではと言えそうだ。
ポール・シンガー氏は2018年の夏にアスペンで行われたディスカッションで「世界の金融システムは、負債とデリバティブを過去最高水準まで積み上げているという点で、非常に危険な状況であり、今後大きな調整が来る可能性がある」と述べている。英フィナンシャルタイムズ紙によると、エリオット・マネジメントは今年5%近く上昇しているという。
エリオット・マネジメントは最近はアメリカではAT&Tの株価買い増しで注目を受けており、日本でもユニゾホールディングスの株式買い増しにより、その動向が注視されている。ユニゾHDの持ち分は9月20日時点では11.98%と報告されている。