3月の下落相場から一転して、4月は経済活動回復期待の株高となった。このような相場急変時に連続して利益を上げることは難しいが、ブルームバーグによるとヘッジファンド全体の13%が2か月連続でリターンを計上した。一例として以下が挙げられている。 グローバルマクロ戦略で、銘柄を常に監視するような特徴を持つファンドが多かった。
ヘッジファンド名 | 3月リターン | 4月リターン | |
1 | APSEC ファンド・マネジメント | 17.2% | 5.5% |
2 | AVM グローバル・オポチュニティ | 3.0% | 3.1% |
3 | パンビュー・キャピタル | 1.0% | 4.5% |
4 | オーシャン・アレト | 2.1% | 3.4% |
5 | クラウド・アルファ・キャピタル | 1.9% | 4.2% |
6 | インフィニ・キャピタル | 33.0% | 25.0% |
7 | スノーレイク・アジア | 1.9% | 12.3% |
8 | WT アセット・マネジメント | 1.9% | 3.0% |
9 | ピンポイント・アセットマネジメント | 0.3% | 1.0% |
今回の調査の中では成績トップだったAPSECファンド・マネジメントは、ダウンサイドリスクの低減を目指しつつ、アップサイドリターンを獲得することで、あらゆる市場サイクルにわたってアウトパフォームを重視する「クワドラプル・アルファ投資戦略」を採用している。今回のコロナショックでは1時間ごとにポジションのチェックを行っていた。相場のボラティリティが高まっている中で、機動的にポジションを変更する戦略が有効だったようだ。レポートによると個別銘柄の買いポジションは維持したまま、株式の先物を空売りすることで、3月に17.19%リターンを上げていたようだ。