ハイリスク債券へ投資することで2015年の設立以来毎年利益を上げ続けてきたロンドンのヘッジファンドが、南アフリカへの投資を拡大しているとブルームバーグが報じた。
3億ドルを運用するPromeritum Investment社は今年に入り苦戦を強いられているが、資金の20%を南アフリカ国債に割り当て、年内に15%以上のリターンを狙っているようだ。
代表者は「今回の暴落は通貨下落を伴うバブル崩壊のようなものではない」と述べた。南アフリカの10年国債利回りは9.4%と新興国の中でも高いことと、年初来でブラジルに次いでワーストのパフォーマンスであることから、今後短期での値上がりに期待しているようだ。
創設して5年と期間の短いヘッジファンドだが累積リターンは50%を超えており、リスクの高い新興市場での連続したリターンが評価されている。年初のヘッジ・ウィークによるインタビューでは、「年金基金など、長期的な資産運用に適したリスクリターンの運用を行っている」と述べている。