インドの運用会社であるDSPインベストメントが昨年運用開始したDSP・クオンツ・ファンドが、SENSEX指数や同じインド株式運用のヘッジファンドを上回るパフォーマンスを残しているとブルームバーグが報じた。
インドを代表する30銘柄で構成されるS&P BSE SENSEXはここ1年で14.5%下落しているが、DSP・クオンツ・ファンドは2.7%の下落に抑えられている。運用資産は2,900万ドルとまだ小型だが、ヘッジファンドの中でも上位8%に入るパフォーマンスだ。
投資対象は、ボラティリティの高い株式を排除し品質と割安度・成長度を加味して決定されている。上位の投資セクターは以下の通り。
セクター | 投資比率 |
金融(銀行除く) | 26.61% |
非耐久消費財 | 20.23% |
ソフトウェア | 13.77% |
銀行 | 9.35% |
医薬品 | 8.79% |
自動車 | 6.19% |
耐久消費財 | 4.39% |
DSPグループは152年間の歴史を持つ老舗金融機関で、運用会社としても20年以上の実績を誇る。インド最大級の運用会社だ。下落相場に強いことが明らかになったため、今後は上昇相場でのパフォーマンスが注目される。