バークレイヘッジがまとめたバークレイヘッジファンドインデックスによると、ヘッジファンド業界は、3月は新型コロナウイルスの大流行によって8.03%の損失を計上した。ヘッジファンド業界は、16.2%の下落となったS&Pトータル・リターン・インデックスよりも下げ幅は限定的となった。
3月末までの年初来リターンでは、ヘッジファンドインデックスは10.83%の下落となった。S&P500トータル・リターン・インデックスは同期間に19.6%下落した。
ヘッジファンド4部門を除くすべての部門が3月に赤字となった。政府による業務停止、在宅業務、消費者の恐怖感が世界中の企業活動にブレーキをかけたためだ。
ヘッジファンドもほとんどのセクターでマイナスを記録したが、3月に黒字となったセクターも存在する。4つのセクターのうち、最も上昇したのはボラティリティー・トレーディング・インデックスで、19.25%の上昇となった。オプション・ストラテジー・インデックスは7.36%増、エクイティ・マーケット・ニュートラル・インデックスは0.65%増、エマージング・マーケット・グローバル債券インデックスは横ばいだった。