9月のヘッジファンドリサーチ社のHFRI Fund Weighted Composite Indexは0.13%のプラスとなった。これにより2021年の年初来リターンは10.09%となり、好調な成績を維持している。
ヘッジファンドは、9月に債券、コモディティ、イベント・ドリブンの各戦略で幅広く利益を上げたが、これは、インフレ率の上昇、過剰な政府支出、支出に伴う債務負担への懸念から世界の株式・債券市場が急落したことと対照的な結果となった。
戦略別にみると9月の株式ヘッジファンドインデックスは-0.35%、イベントドリブンインデックスは0.04%、グローバルマクロインデックスは0.54%となっている。
今年に入り世界的に株価が神経質な展開を見せており、ヘッジファンドへの資金流入は続いている。世界のヘッジファンドの運用資産は年初から3,600億ドル増加し、6月末時点で3兆9600億ドル(約440兆円)となり、過去最高を更新している。