バークレイヘッジのまとめたバークレイヘッジファンドインデックスによると、5月のヘッジファンド業界は、全体で2.71%プラスになった。単月ではS&P500指数の戻りが4.76%と強かったが、年初来のトータルリターンではS&P500指数のマイナス4.97%に対してヘッジファンドはマイナス4.67%となり、引き続き損失を抑えられている結果となった。
セクター別で最も上昇したのは新興国MENAインデックスの5.81%で、ヘルスケア&バイオテクノロジー・インデックスが5.17%、エクイティ・ロング・インデックスが4.64%の値上がりとなった。年初来最も上昇しているのはボラティリティー・トレーディング・インデックスで、9.89%のプラスとなっている。5月も1.03%のプラスであった。
「ヘッジファンド」の名の通り、S&P500指数と比べても値動きは小さくコントロールされている結果となった。
年初来の実績を見てみると上昇率のトップは、10.42%増のボラティリティ・トレーディング・インデックス、5.27%増のテクノロジー・インデックス、4.80%リターンの債券アービトラージ・インデックス、3.53%増のヘルスケア&バイオテクノロジー・インデックスであった。また、オプション・ストラテジー・インデックスは2.48%増、グローバル・マクロ・インデックスは1.58%のリターンとなった。
今年の下落セクターの中で、最も大きな下落幅を記録したのは新興市場であった。新興市場ラテンアメリカ指数は22.44%下落、新興市場グローバル株式指数は14.83%下落、新興市場MENA指数は12.92%下落、新興市場東欧株式指数は11.63%下落、新興市場グローバル指数は11.16%下落した。